別居しているのに離婚しない理由とは?別居のメリット・デメリット

みなさんの周りには、別居しているのになかなか離婚しない夫婦はいませんか?別居して数週間程度の夫婦から、長いところでは5年以上も別居が続いているという夫婦も世の中にはたくさんいます。なぜ彼らは離婚をせずに籍を入れたままで別居を続けているのでしょうか。

そこで本記事では、離婚をしないのには何か理由があるのかどうかを始めとして、結婚している夫婦が離婚をせずにあえて別居を続けるメリット・デメリットをご説明していきます。


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別居=即離婚ではない?夫婦の別居事情

「別居することになった」と耳にすると、すぐに離婚するのかと思い浮かぶ人は多いでしょう。しかし、実際は別居=即離婚ではありません。そもそも一口に別居といっても、夫婦仲が悪くなってしまったケースからお互いのライフスタイルを確立するために自主的に行うケース、家庭の事情でやむを得ず行うケースなど理由はさまざまです。

ただ、もしも離婚を視野に入れた別居である場合、別居のスタートは、夫婦関係が破綻しているかどうかを第三者が判断するための判断材料としてカウントされます。

日本の法律において、離婚を認めてもらうには夫婦間で婚姻を継続し難い事由が存在することが必要です。その判断基準として、別居期間や別居に至った理由などが関わってくるのです。

別居しているのに離婚しないのは4つのメリットがあるから

別居が離婚を認めてもらう判断材料となるとはいえ、離婚してもおかしくない夫婦関係であるにもかかわらず、別居を続けるのには実は他にも理由があります。

絶賛別居中で、相手がなかなか離婚を切り出さないことに疑問を感じている方も中にはいることでしょう。それには別居をすることで得られるメリットがあるからなのです。それではさっそく、別居のメリットを一つ一つご紹介していきます。

メリット①落ち着いて考える時間が設けられる

まず一つ目のメリットは、夫婦で距離をおくことで冷静に考えられる時間を設けられる点です。同じ屋根の下で暮らしていると、近すぎる距離が時には障害となり、思ってもいないことや衝動的な発言を相手にぶつけてしまうことがあります。自室にこもって落ち着こうとしても、すぐ隣の部屋に相手がいると気になってしまい冷静になれない人は多いものです。

そのため、離婚しなくとも別居をすることで夫婦間の距離をおけば、相手と自分のお互いを見つめなおす機会が得られます。別居で物理的に距離を置きいざ落ち着いて考えてみると、離婚は早まった考えのように思えたり、自分にも落ち度があったと反省したりできます。よく衝動的に行動して後悔することが多い人は、夫婦関係が悪くなった時に一旦別居してみるのも良い手でしょう。

メリット②子どもの気持ちに配慮できる

離婚は夫婦間の問題と捉えられがちですが、子どもがいる家庭にとっては子どもを含めた家族の問題です。そのため、夫婦関係が破綻したからといってすぐに離婚を選択するのは、子どもの気持ちを無視した行動に他なりません。今すぐにでも離婚したい気持ちは理解できますが、子どものことを考えると即離婚というわけにもいかないでしょう。

その点、離婚を視野に入れていたとしても別居を挟むことで、子どもの気持ちに配慮することができます。長く別居生活が続いている夫婦の中には、子どもが小学校を卒業するまでは離婚をしないようにしよう等、子どもの成長タイミングに合わせて期限を決めて別居しているパターンもあります。

メリット③婚姻費用をもらえる

ご存知でない方も多い別居のメリットが、婚姻費用をもらえることです。そもそも婚姻費用とは何かというと、結婚した夫婦が十分な生活をするために必要な費用のことを指しており、夫婦の収入に応じて分配することが民法第760条で義務付けられています。

別居してしまうと貰えなくなると思われがちですが、実は離婚していなければ別居中であっても婚姻費用をもらう権利は継続しており、金銭的な支援を相手から得られるのです。特に専業主婦などの女性は、離婚の際に経済的に不安定になるケースが多いため、離婚をせずに別居を続けることで安定した生活を確保できます。

メリット④離婚に対する世間へのマイナスイメージ回避

「○○さんのところ離婚したんだって」と耳にすると、日本では今なお大半の方がマイナスな印象を受けることでしょう。特に親戚付き合いの多い家庭や地域付き合いが多く夫婦の仲を周囲に知られている場合などは、どんな事情があるにせよ離婚=悪いこと/問題があったというイメージを取られてしまうものです。

そのため、離婚をせずに別居を続けることで一旦は世間へのマイナスイメージの回避に成功します。離婚をすると姓や住所が変わり、離婚を周囲に隠すのも難しいため別居は良い隠れ蓑にもなるのです。

別居には3つのデメリットもある

メリット尽くしのように思われる別居ですが、別居をすること生じるデメリットも残念ながらあります。衝動的に離婚をするのは良くないものですが、同様に衝動的に家を飛び出し別居をしてしまうのも後々にトラブルを発生させかねません。

メリットばかりに意識がいかないよう、別居のデメリットもしっかりと把握した上で別居について考えていきましょう。

デメリット①離婚を請求される場合がある

別居で生じるデメリットの一つ目は、別居中に相手から離婚を請求される危険性があるということです。どういうことかというと、自分に非があるにもかかわらず同意を得ずに勝手に別居を強行したと認識されると、離婚の原因を作り出したのは自分だと第三者に判断されてしまうからです。

これは法律上「悪意の遺棄」とみなされる行為で、離婚時に慰謝料問題などに発展してしまいます。また、こちらが同意をしていないのに離婚届を勝手に提出されるケースもあります。

本来であれば離婚届には直筆の署名と捺印が必要ですが、偽造されることも無いとは言い切れません。そうした事態を防ぐため、事前に離婚届不受理申出を提出しておくと、勝手に離婚届を提出されて受理される心配はありません。

デメリット②離婚に必要な情報収集が難しくなる

もしも別居後に離婚を計画している場合、さらには離婚の原因が相手の不貞行為や家庭内暴力などの場合、離婚時に訴訟を起こすためには物的証拠や情報の収集が必要となります。しかし、別居をしてしまうとこの情報収集が一気に難しくなるのです。

たとえば、同居していれば相手の生活リズムを把握することができ、いつもと違う行動を取っていれば気づくことができますよね。怪しい動きがあった際、同居していればスマートフォンのメッセージの履歴や電話の着信履歴を確認することも不可能ではありません。

これが別居している状況だと、そもそも怪しい動きをしているかすら知る由もないのです。そのため、離婚時に有力な証拠集めをしたいと考えている場合は、早期の別居は良い選択とは言えないでしょう。

デメリット③婚姻費用が減額される可能性もある

別居のメリットにて婚姻費用がもらえることをご紹介しましたが、状況次第ではこの婚姻費用が別居で減額されるというデメリットもあります。これは、自分に非がある状況で一方的に家出をして別居に至ったなどのケースの場合などの別居の経緯が極めて悪質な場合に起こり得るパターンです。

夫と妻の主張が異なっていたり、夫婦関係が悪くなって別居に至ったというだけであれば減額されることは基本的にはありません。別居したという事実だけでなく、別居に至る過程も重要になってくるため注意しましょう。


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別居から同居に発展する可能性は低い?

別居を選択する夫婦が、最終的には離婚するのか復縁して同居に発展するのかはみなさんも気になるところですよね。もともと離婚を視野に入れている場合の別居のスタートと、離婚まではいかないけれども一旦距離を置きたいと考えての別居のスタートでは、同じ別居であっても心持ちが異なります。

別居すると冷静にお互いの今後のことを考えられる分、心の距離が離れてしまって再度同居するのが難しくなるという声を耳にします。それでは、別居から同居に発展する可能性は低いのかどうかを見ていきましょう。

別居から夫婦関係が修復して同居に至るケースはある

別居をスタートさせた夫婦が再び同居し始めるのは、正直なところ世間一般でいうと至難の業です。ほとんどの場合は別居の後に離婚をしており、別居中は離婚までの準備期間と考えている方が多くいます。しかし、実際に別居から夫婦関係を修復させ、同居して円満な家庭を再構築したケースはあります。

別居したことで一人での大変さに気づき、相手の大切さを再確認したというパターンの夫婦です。ポイントは、別居中に相手のことを考える機会があるかどうかでしょう。一度は一生を添い遂げようと考えた相手ですから、少しでも可能性があれば夫婦関係の修復を検討してみるのも一つの手です。

別居期間が長くなると離婚する割合は高い

別居をスタートして長くなればなるほど、再び同居よりも離婚を選択する夫婦は多くなります。半年以上が1つの境目となっており、厚生労働省の統計によると8割以上の夫婦が別居期間1年未満で離婚しています。

また、法的な判断基準でいうと、第三者視点で夫婦関係が破綻しているか否かの区切りは別居期間が5年以上とも言われています。もちろん、別居に至った理由や別居期間中のお互いの状況によっては必ず認められるとは言えませんが、一つの判断軸として捉えることができます。

別居婚を終了し離婚にもっていくために必要なこと

別居に関するメリット・デメリットを把握し、基本的な別居に関する知識を得たところで、最終的にはやはり離婚にもっていきたいと考えている方もいるでしょう。

別居中に有効的に離婚の準備を進めるためには、ただ別居期間を長く設けて離婚届を相手に叩きつければ良いというわけではありません。別居を終了し、スムーズに離婚を成立させるために必要なことを今のうちに知っておきましょう。

離婚に必要な知識・情報を把握する

まずは離婚の際に必要となる基本的な知識と情報を収集しましょう。そもそも離婚届はどのように提出するのか、相手が同意してくれない時はどうすれば良いのか、離婚時に相手に請求できる権利は何かなど、あらゆるケースを想定して必要な情報を知っておく必要があります。

何も知らないままだと、いざという時に相手に言い負かされてしまうこともあるため、弁護士に相談するなどして確実に情報を得ていきましょう。

親権を得るための準備をする

離婚時に最も重要となる親権問題。自分が子どもを引き取りたいと考えているように、相手も子どもを引き取りたいと考えていてもおかしくはありません。どちらも親であることには変わりはないため、どうすれば自分側に親権を獲得できるかを考える必要があります。

裁判で何を判断基準とするかを把握し、自分が親権を得るのが正当であると主張できる準備をしましょう。一般的には母親が親権を獲得するケースが多いですが、状況に応じて父親でも親権を得ることは可能です。

離婚後の生活費を確保する

離婚の手続きや権利問題で忘れがちですが、別居中に考えなくてはならないのが離婚後の生活費です。離婚前は婚姻費用があるため生活に苦労することは少ないですが、婚姻費用は離婚すると共にもらえなくなります。

もともと正規の仕事に就いていれば問題はありませんが、専業主婦やパートタイム雇用であれば生活費の確保は死活問題です。親権を得て子どもを育てていくのであればなおさら重要になるので、早めの段階で貯金や新しい仕事探しをしましょう。

別居・離婚は計画的に行うのがポイント

ここまででご紹介した通り、衝動的に別居や離婚をするのは後々にトラブルを招くこととなり、いざという時に不利になる可能性が高いものです。多くの夫婦があえて離婚をせずに別居を続けているのは、別居中だからこそのメリットがあるからですが、同時にデメリットもあります。

今別居すべきなのか、別居するのであれば別居中に何をしたいのか、離婚が視野にあるのであれば今別居することが最善なのかなど、自分の人生と家族の将来を見据えて計画的に別居をスタートさせましょう。


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