学生の頃とは違い年齢を重ねてくると、恋愛話に何かと話題に上がる不倫の話。名のある著名人や芸能人などの不倫騒動を耳にすると、身近でも不倫は多いのだろうかと疑問に抱く人も多いでしょう。
世間では悪いイメージのある不倫ですが、実際にはどれぐらい経験者がいるのかと密かに気になっている人も少なくないはず。そこで本記事では、世間の不倫経験率のデータや不倫が無くならない理由、不倫に対する世間の価値観、不倫の対処法についてご紹介していきます。
世の中の不倫事情が知りたい方、不倫に対して漠然と不安を抱いている方はぜひ参考に最後まで読んでいってくださいね。
世の中の不倫経験者は意外と多い?
永遠の愛を誓い、円満な夫婦生活をスタートした方であっても、今後絶対にどちらも不倫はしないとは断言できませんよね。自分は不倫をしていなかったとしても、配偶者に不審な動きがあれば不倫を疑ってしまうのも無理はありません。
不倫と近しい意味を持つ浮気では、情報サイト『愛カツ(あいかつ)』で女性ユーザーに行った浮気の調査結果によると、浮気されたことがある方は72%という結果が出ています。
実に女性の3人に2人は、交際相手に浮気をされているということなのです。それでは、婚姻届を提出して夫婦として誓約を結んだ後にも他の異性との関係を持っている人がどれほどいるのか、不倫の定義を改めて確認してから世の中の不倫経験者割合を見ていきましょう。
不倫の定義|どこからがアウト?
人によって曖昧な不倫の定義。実は明確な不倫の定義というものは現在存在しません。配偶者とは別の異性と2人きりで出掛ければ不倫と主張する人もいれば、そもそも異性と出掛けること自体が不倫と考える人、恋愛感情を抱いて行為に及んだら不倫と捉える人などさまざまです。
しかし、法的な根拠に基づいて不倫を定義すると、婚姻関係を結んでいる夫婦のどちらか一方が、配偶者以外の異性と具体的な肉体関係を持ったら不倫とされています。この肉体関係とは、いわゆる夜の営みである性交渉です。
そのため、相手が特定の人物でなくとも恋愛感情を抱いていなくてもたとえそれがたったの1回でも肉体関係を結んでしまえばそれは不倫なのです。
データから見る不倫の実態
肉体関係を結ぶことが不倫とみなされるのであれば、世の中の不倫経験者はそこまで多くないのでは?と思われるかもしれません。そこで、 コンドームメーカーである相模ゴム工業株式会社が公式で行った調査『ニッポンのセックス2018年版』のデータをもとに世の中の不倫経験者割合を見ていきましょう。
こちらのデータによると、不倫の定義に当てはまる「特定の相手が1名いる」「複数名いる」「特定ではないがいる」と答えた割合が全体の20.5%にのぼることがわかります。世の中の5人に1人は不倫経験者ということです。
不倫は頻繁に行われている
同アンケートでは、次の質問に対する調査も行われています。
結婚相手/交際相手以外にセックスをする相手はいると答えた方へ。その相手とは1ヶ月にどのくらいセックスしますか?
引用:相模ゴム工業株式会社
この調査によると「結婚相手、交際相手以外とセックスをする回数」は男性が2.7回なのに対して、女性は2.1回となっており男性の方が若干多い結果です。1回でも肉体関係を結んでしまえば不貞行為、いわば不倫となってしまいます。
その中で平均して月に2回以上行われていると考えると、世間では不倫は頻繁に行われているものとも考えられます。
不倫は許せない!でも世間はどう思っているの?
「不倫するのは自然なこと。趣味みたいなもの」と肯定的な人がいれば、「不倫は仕方のないものだから…」と諦める人もいますよね。しかし、相手がどう思っていようと「不倫は不倫!結婚しているのに他の異性と関係を持つなんて許せない!」と反対的な方も多いものです。
他の人は配偶者が行う不倫に対してどのように思っているのか、許せないと思う自分は珍しいのか、世間の不倫に対する意見を見ていきましょう。
不倫には賛否両論ある
不倫に賛成で自分も不倫をしている人、不倫をする気持ちが理解できない人、自分とは関係のない話だと思っている人など、不倫に対する意見は十人十色です。自分と同じ考えの人はいるのかどうか、賛否両論の実際の声をYahoo!知恵袋からいくつか抜粋して見ていきましょう。
第三者にとっては最低の行為で、当事者にとっては何もかも忘れさせてくれる最高の時間。人によっては人生の帳尻を合わせるかのように、喜びも楽しみも快楽も与えて貰えてもらい、生きる力にもなっているものです。
引用:Yahoo!知恵袋
秘密の恋をして、バレないかドキドキして、こそこそしてるのが楽しかったからです。 つねに一緒に居れないからこそ もっと一緒に居たいとか思ったり、一緒に居れる時間が決まっているから、マンネリ化しないし、相手の良い所しか見ることがなかったので、いつまでもときめいていられたから楽しかったんだと思います。
引用:Yahoo!知恵袋
私は不倫絶対反対派です。考えが堅いかもしれませんが、結婚したら他に目を向けても行動に移すべきではないと思います。何より私自身が他の人と関係を持った主人には触れられたくないです。一緒に生活するのも嫌です。もし本気になり自分たち家族を捨てることもあるかもしれないですから。
引用:Yahoo!知恵袋
不倫を許せない人・許せる人の割合
名古屋の浮気調査専用HPにて、 既婚の男性と女性100名ずつに 「パートナーの不倫を許せますか?」 というアンケートを行った調査結果があります。男性側では、妻の不倫を許せない割合が57%。女性側では、夫の不倫を許せない割合が76%の結果でした。
男性よりも女性の方が不倫を許せない人の割合が高く、男性は4割もの人が妻の不倫を許容しているのです。結果としては、男女ともに許せない人の方が圧倒的に多いものとなりましたが、許せる人の意見を見てみましょう。
- 自分も不倫をしているからお互い様
- 不倫でストレスが軽減されるのなら我慢するしかないと思っている
- 子どもの将来を考えて父親の責務を果たすなら今は許す
- 1回だけなら許す
自分も不倫をしている人以外は、基本的に不倫自体は悪いことという認識があり、嫌悪感を抱いています。しかし、家庭環境や今後の生活を考慮して不倫を容認しているに過ぎず、多くの人が我慢していることがわかります。
不倫が世の中から無くならないのはなぜ?
価値観は人それぞれとはいえ、世間の意見としては大多数が不倫を否定しているのにもかかわらず、なぜ不倫は世の中から無くならないのでしょうか?実はその理由は、人類の遺伝子レベルの話にまで及んで論争されているのです。
ヒトの脳の仕組みに理由があった
「性的欲求であれば配偶者と解消すればよいもの」という意見がありますが、ヒトには「配偶者以外とも性交渉をしたい」という願望が遺伝子に組み込まれていると言われています。
この浮気遺伝子とも称される願望は、男女関係なくヒトには存在しているのです。今ほど安定した社会が成立しておらず、生き延びるために多くの子孫を必要としていた狩猟採集時代にさかのぼると、なるべく多くの遺伝子を残すために性交渉により子どもを増やしていくのは生物学的にごく自然なことだったのです。
それから幾度となく時が過ぎた今、社会制度が成立して一夫一婦制が作り出されました。しかし、今なおその遺伝子は引き継がれているため、不倫を完全に無くすというのはほぼ不可能に近いのです。
不倫反対抗争はなくならないのも事実
このようにヒトの遺伝子レベルの本能としては、不倫をするのは自然のことのように思えます。しかし、一夫一婦制が採用されている今の社会制度ではそれは許されません。
また、たとえ本能としては不倫(より多くの子孫を残すための性交渉)を求めていても、愛する人は1人が常識な世界で育った価値観の心では、不倫を嫌悪するのはおかしなことではありません。
このような対立する本能と社会制度、人の価値観の間で不倫反対抗争は生まれています。加えて、不倫という話題は誰しもが起きうるかもしれない問題であるからか、世間の注目を集める話題でもあります。そのため、ニュースなどでも多く取り上げられ、時として過激な不倫バッシングもされてしまうのです。
不倫された時はどうすればいい?効果的な対処法とは
世間の不倫に対するイメージがわかったところで、最後に知りたいのは不倫された時の対処法でしょう。みなさんの中には、不倫を許すという意見の方もいらっしゃることでしょう。その一方で、どうしても許せないという方もいます。
どちらの意見であっても、不倫されたと感じた後の行動によっては今後の生活が大きく異なってきます。不倫された時にどうすれば良いのか、効果的な対処法を説明していきましょう。
焦ってすぐに問いただすのはNG
不倫疑惑が生じた際、よくありがちなミスが焦って配偶者に不倫の有無を問いただすことです。連日の残業や休日出勤、見知らぬ行先や話を聞いていない出費、スマホの使用頻度や曖昧な回答など、「もしかして不倫?」と感じるポイントはいくつかありますよね。
しかし、それは必ずしも不倫とは限りません。本当に仕事が忙しくて残業続きかもしれませんし、心境の変化があってライフスタイルが変わったのかもしれません。疑心暗鬼になってしまい後先考えずに問い詰めてしまうと、逆に配偶者とケンカになってしまったり誤解が重なって信頼を損ねてしまったりします。
疑問に感じてしまう気持ちや問いただしたい気持ちはわかりますが、一旦冷静に考えるよう、知人や友人、弁護士などの第三者に話をしてみるのがおすすめです。
不倫の確固たる証拠を掴むのが吉
落ち着いて考えた上で、やはりどう見ても不倫していると感じた場合は、不倫の確固たる証拠を掴むべく行動に移しましょう。まだ証拠がなくとも不倫だとほぼ確信するのは辛いことではありますが、憶測だけで思い悩むのではなく、誰が見てもわかる証拠を集めるのが大切です。
そして、ここでのポイントは配偶者に「自分が不倫をしているってバレてる…?」と思われないようにすることです。証拠集めを自分で行うのも可能ですが、確実なのは探偵事務所などのプロに依頼することです。自分は素知らぬふりをして、普段通りに生活を送りつつ証拠を掴むことができれば、離婚を視野に入れた際の慰謝料の請求が可能となります。
不安を解消して清々しい生活を送りましょう!
不倫は世の中から消えることは無いと言っても過言ではありません。結婚した際は夢にまで見なかった不倫ですが、もしかしたら自分や配偶者が不倫する可能性も無いとは言い切れないのです。
しかし、もしその時が来た際、不倫のことばかり考えて辛く不安な日々を送るのではなく、白黒はっきりさせて不安を解消することがおすすめです。相手が不倫していても許すのか、許さないのであれば次はどう行動するか、不倫という影に脅かされないよう、隠し事を明るみに出し清々しい生活を送りましょう。