探偵ブログ

【プロが解説】探偵になりたい方必見!仕事内容から必要な資格・技術を紹介

ドラマや小説の中では探偵が難事件を解決するといったシーンをよく目にしますが、それはお話の中の世界。

現実世界の探偵は鮮やかな推理力ではなく、地道な努力で依頼をこなしているんですよ。この記事ではこれから探偵になりたい方へ、必要な資格や技術などを現役の探偵が詳しく解説していきたいと思います。

えっ?!もしかして浮気かも・・・探偵事務所の浮気調査を詳しく見てみる

探偵の仕事内容

みなさんが「探偵」と聞いてイメージする仕事といえば、やはり浮気や身辺調査といったところでしょう。もちろんそれも正解ですが、実は他にもさまざまな依頼を請け負っているんですよ。ここではまず、探偵が実際に行っている仕事内容を紹介したいと思います。

探偵が行う仕事内容
  • 浮気調査
  • 素行調査
  • 人探し
  • 個人信用調査
  • 企業信用調査
  • 社内トラブルの調査
  • 近隣トラブルの調査
  • 盗聴器調査

浮気調査

探偵事務所M&Mをはじめ探偵業に多いのは、やはりみなさんご存知浮気調査です。依頼主の配偶者もしくは婚約者の行動を調査し、不貞の有無に関する証拠を集める仕事ですね。またお客様の希望によって対象者と不貞関係にある人の住所や勤務先といった情報も収集し、併せて報告するケースも多いです。

浮気調査は対象者も周囲を警戒していることがあるため、探偵としての技術が試される業務となっています。

素行調査

素行調査とは対象者の交友関係や生活実態を調べる業務で、これも当事務所を初め探偵として珍しくない依頼の1つ。尾行・張り込み・近隣住民への聞き込みなどで、対象者の普段の様子を把握し報告するのが仕事です。

素行調査といえば結婚前に利用するものとイメージされるかも知れませんが、それ以外のご要望にも多数お応えしています。例えば子どもの遊び相手について、また社員の勤怠状況についてなど、個人・法人問わず対人調査の多くが素行調査に含まれます。

人探し

音信不通の家族を捜してほしい・かつてお世話になった人を見つけてほしいなど、探偵には人探しの依頼も数多く寄せられています。具体的な業務内容は調査対象者の現在の様子と現住所を調査し、それを依頼主に報告するというもの。また調査対象者が債務者の場合は、内容証明や裁判書類送達のための宛先を調べることが目的です。

なお人探しは音信不通となってから時間が経っていたり手がかりが無い場合は困難を極めるため、ご依頼によって難易度が上がる難しい仕事となっています。

個人信用調査

個人信用調査とは、対象者が信用に足る人物かどうか、その判断基準となる勤務先・経済状況・不動産などの資産について情報収集する業務です。例えば懇意にしていた相手が二重生活を送っていた・借金があったなど、その人の表面上だけでは分からない問題を知ることができます。

素行調査と少し似ていますが、個人信用調査は対象者の信用問題に関する情報を提示することで依頼主が不利になったり騙されるのを防ぐといった側面があるというわけです。

企業信用調査

企業信用調査は読んで字のごとく、依頼主の取引先など企業に関する情報を収集・提示する業務です。相手企業の経営状況や仕事の評判・経営者の借金問題・反社会的勢力との関わりの有無などを調査することで、新規取引に安心して臨めるというメリットが。問題がある会社との取引を未然に防げるため、特に大企業に依頼されることが多い傾向にあります。

また取引先候補が複数ある場合、その選定材料として依頼をされるというケースもありますよ。

社内トラブルの調査

第三者から実情が見えにくい社内関係のトラブルは、探偵に依頼することで解決への糸口を見いだせることも。例えばイジメやセクハラは会社に相談しにくいケースがありますが、そうした問題の証拠を掴むのも探偵が得意とするところです。動かぬ証拠を押さえれば、社内環境の改善や調査対象者の処分を促すことに繋がります。

もちろん会社だけでなく、学校のイジメ問題などにも対応している事務所がほとんどですよ。

近隣トラブルの調査

意外に思う方も多いはずですが、当事務所をはじめ多くの探偵が近隣トラブルの調査を取り扱っています。

生活するうえでご近所付き合いは欠かせないものですが、中には嫌がらせをしてきたり地域のルールを守ってくれない住民もいることでしょう。そうした人の行動を調査し証拠を押さえることで、今後の関係改善や裁判に役立てることが可能です。

盗聴器調査

現在社会問題となっている盗聴器の調査も探偵に依頼可能な仕事です。探偵事務所M&Mでも超高感度探査機器を用い盗聴器の発見および除去作業を行っており、企業・家庭どちらのご依頼も承っています。

昨今の盗聴器はコンセント・携帯電話・ペンなどあらゆるところに仕掛けられるように進化していて、対処するにはプロの技術が必要不可欠です。実際知らない内に仕掛けられていたというケースがほとんどで、長年盗聴器に気づかず生活しているご家庭も少なくありません。

取得していると便利な資格4つ

これも一般的なイメージとして、探偵=誰でもなれると思っている方は多いはず。確かに探偵に国家資格は必要ありませんが、資格が何も無いままでは仕事にならないことも。ここでは探偵になるにはどんな資格を取るべきか、その一例を紹介したいと思います。

1.普通自動車免許・自動二輪免許

探偵は張り込みや追跡で調査対象者の動向を探る必要があるため、自動車免許の取得は必須です。都心部の調査では公共交通機関を利用することもありますが、対象者が車に乗って移動するケースや車中泊を余儀なくされることも少なくありません。車を運転できるか否かで仕事の質や幅は大きく変わるといっても良いでしょう。

また普通自動車免許だけでなく、バイクを運転できるとさらに色々な状況に対応できるようになります。例えばバイクなら車が渋滞していても進みやすく、対象者の行動に先んじた行動をすることも可能です。特に排気量が50~400㏄のオートバイが運転できる自動二輪免許を持っていると、探偵としての行動力は格段に上がります。

2.士業資格

探偵という職種は 「探偵業法」よって禁止事項や業務の範囲が定められています。また調査で得られた情報は適切に扱わねばならず、それらを訴訟に活かすケースも珍しくありません。このように探偵は法律の知識も要求されるため、行政書士や弁護士といった士業資格を持っていると業務に役立ちます。

特に書類作成の面で士業資格は便利で、民事訴訟の書類作成をはじめ、浮気調査では内容証明・離婚協議書などの作成ができるように。調査から法的書類まで一貫して請け負えれば、探偵にだけでなくお客様の手間も少なく済むというメリットもありますよ。

3.探偵業務取扱主任者

探偵業務取扱主任者とは、一般財団法人 日本調査業協会が開催する試験に合格すると得られる資格です。主に張り込み・尾行・撮影・法令に関する知識など探偵に求められる技術レベルの指標となっていて、取得することで対外的に安全性をアピールできる・お客様自身が探偵を選ぶ基準ができるといったメリットが挙げられます。

マストではありませんが、いち探偵としての価値を証明するものとして探偵業務取扱主任者を取得しておくと有利に働くことが多いですよ。

4.探偵業務管理者検定

こちらも探偵業務取扱主任者同様に、一般財団法人 日本調査業協会が認定している資格の1つです。探偵業務管理者検定は探偵事業者や事務所管理者向けの資格であり、法令に準じた業務管理能力・適切な教育や営業がされているかを証明するものとなっています。

お客様に直接関係する資格ではないですが、内部体制のクリーンさと安全性をアピールするためにも取得して損はないといえるでしょう。

探偵に必要な技術は?

自由気ままなな職業として描かれることも多い探偵業ですが、実は実際の仕事では高い技術力を要求されるんですよ。では探偵にはいったいどんな技術が求められるのか、それをここでいくつか紹介したいと思います。

尾行技術

探偵業の基本であり最も大切な技術の1つが尾行する能力です。みなさんもよくドラマなどで「(尾行に)気づかれたっ」と追いかけるシーンを目にするかと思いますが、探偵の調査中に尾行がばれるのはご法度。単に後方を歩けば良いというわけではなく、警戒心の強い調査対象にも気づかれずに尾行を続けなくてはなりません。

また対象者が予想だにしない行動をとる可能性もあるため、探偵にはその時々の状況を素早く判断し、臨機応変に対応する柔軟な姿勢も求められるのです。

張り込み技術

尾行と並び探偵に必要不可欠なのが、張り込みをする能力です。調査対象がいつ屋外に出てきても良いように探偵は外で待機していなければならず、またその際も怪しまれないように張り込み場所を工夫しなければなりません。

意外に思われるかも知れませんが、実は張り込みには忍耐力だけでなく応用力も大切で、かなりの技術を要する調査なんですよ。

撮影技術

確実な証拠を得るためには、決定的瞬間を逃さない撮影技術も必要です。調査対象に気づかれないよう撮影することはもちろん、動いている人物をぼやけないようにカメラに収める・カモフラージュカメラなど特殊な器材を扱うといった能力も求められます。

最終的にお客様にお見せするものかつチャンスは限られてしまいますから、探偵にとっては撮影1つでも非常に神経を使う作業なのです。

探偵になるための方法2つ

探偵は少し特殊な仕事ですし、それを生業とするにはどうすべきか、いまいちピンとこないのではないでしょうか。そこで最後に、探偵として就職するための方法を2つみなさんに紹介したいと思います。

その1:探偵事務所に就職する

先ほど触れたように探偵になるにあたって特殊な資格は必要ないため、基本的には普通自動車免許や自動二輪免許の免許を取得してから事務所の門を叩けばOKです。

もちろん探偵学校卒業生や経験者は優遇されますが、探偵事務所M&Mのように就職後に研修期間を設けている事務所もたくさんあります。研修後も先輩に付いて学びながら仕事を覚えられるので、経験0の方でも問題はありません。探偵を目指すのなら、車・バイクの免許を持って探偵事務所に就職するのが1番の方法でしょう。

ただし中には探偵になれない人もいるので、以下の条件に当てはまらないことを確認してから前に進むようにしてください。

  • 成年被後見人
  • 暴力団関係者
  • 探偵業の営業廃止処分を受けた者
  • 過去5年以内に禁固刑を受けた者

その2:事務所を開業する

探偵学校卒業生や事務所で働いた経験があるという方は、ご自身で事務所を開業するという方法もあります。1つの調査に特化する・1人で切り盛りするなど自分の好きに動くことができ、お話の中の探偵像に近い仕事もできるでしょう。

ただし開業にあたっては資金が必要になる他に、探偵業法に基づき「探偵業届出証明書」を用意する必要があります。探偵業届出証明書は警察署を通して公安委員会に提出する開業届のようなもので、開業前日までに届け出なくてはなりません。こうした煩雑な手続きがあることを含め、開業には時間と労力がかかることを覚悟してください。

また無時に事務所を開いたとしてもすぐ依頼が舞い込む見込みは0に近いですし、開業後しばらくは地道な営業活動が続くでしょう。とはいえ名前を売るのに時間をかけ過ぎれば資金が底をついてしまいますし、営業や広告費のバランスも重要です。

このように探偵事務所の開業は自由にできる分大変なことがたくさんあるので、資金や営業力に自信がある方のみチャレンジすることをおすすめします。

ただ調査するだけじゃない!探偵には知識も技術も必要です!

みなさんがお持ちだった探偵に関するイメージも、こちらをお読みになって少し変わったのではないでしょうか。ドラマなどお話の中では簡単に見える探偵業も、実は意外に知識と技術を要求される職種なんですよ。探偵志望の方向けに資格や探偵になる方法もまとめましたので、ぜひそちらも参考にしてみてください。仕事柄公に登場することはほとんどありませんが、これを機に少しでも探偵業について知っていただけると幸いです。

えっ?!もしかして浮気かも・・・探偵事務所の浮気調査を詳しく見てみる