浮気調査をはじめ様々な調査を依頼する際、「人気のある探偵を指名すれば、調査が早く確実な証拠を取れるのでは?」と思われる方がいるでしょう。
こちらの記事では人気のある探偵に調査を依頼できるのかという疑問を解決していきます。大手・中小の探偵事務所の特徴や探偵事務所を選ぶ際のポイントも分かるようになりますので、探偵選びの参考にしましょう。
人気のある探偵に調査を依頼できる?
いざ人気の探偵に依頼したいと思っても、そもそも依頼できるかを知らないことには話になりません。こちらではその疑問にお応えすべく、探偵事務所の裏側について見ていきましょう。
探偵個人を指名することはできない
残念ながら、人気の探偵個人を指名することはできません。探偵が複数いるような探偵事務所では依頼人から調査の依頼が入ると、その時に他の調査をしていない探偵を中心に担当を割り当てます。
調査を担当するかどうかは調査の種類や期間の長さ、調査場所などによって決められます。探偵事務所では調査内容を基に車内で綿密に打ち合わせを行い、その時に最適な探偵を担当にしているため、探偵を指名することはできないのです。
男性・女性の探偵を選べる場合がある
とはいえ男性・女性というように探偵の性別を選べる探偵事務所があります。最近では女性の探偵が徐々に増えつつあります。女性探偵は女性ならではの視点で調査ができるほか、次のようなメリットがあります。
- 女性専用車両など女性しか入れない場所でも調査可能
- 服装やウイッグで変装の幅が広がる
- 男の探偵とカップルを装える
- 女性の対象者に怪しまれず尾行できる
- 警戒心を抱かれにくい
浮気調査はカップルでないと不自然なデートスポットやホテル周辺での調査が主流です。このような時、女性探偵がいることで格段に調査がしやすくなるでしょう。
優良探偵は顔出し・名前出しNG
仕事ができる探偵は、公に顔や名前を公開していない人がほとんどです。というのもテレビなどの媒体で顔を知られた探偵が人と会っていたら、他人の目には調査の依頼か何かの打ちあわせだと見えるでしょう。
依頼者にとって探偵事務所に調査を依頼していることは極力知られたくないはずです。本当に依頼者のことを考えている優良な探偵なら、依頼者の不利益になるようなことは避けるでしょう。
探偵は基本的に影の存在です。探偵事務所を選ぶ際は、テレビなどに顔出しで出演している探偵事務所を選ばないことが賢明です。
仕事ができる探偵の資質やスキル
ここでは探偵に求められる素質やスキルについてご紹介していきます。優秀な探偵は総じてこのような素質やスキルを兼ね備えています。
高いコミュニケーション能力
優秀な探偵になるには高いコミュニケーション能力が求められます。その理由は調査前・調査中の二つの場面にあります。
調査前にコミュニケーション能力が必要な理由は、相談者に対してです。相談者は周りの人に話せないような困りごとや秘密を探偵に打ち明けることになります。
相談者が信用して調査を依頼するようになるには、探偵に親身になって聞く姿勢や人当たりの良さが求められるためです。また調査中に聞き込みなどをする際には、知らない人にいきなり話しかけて必要な情報を引き出さなければなりません。
つまり優良な探偵には相手を怒らせたり不安がらせないよう話を引き出すアドリブ力や、高い対人能力が求められるという訳です。
集中力・忍耐力がある
探偵には長時間同じ場所で張り込みをする忍耐力や、突然対象者が出てきた時にも確実な証拠を撮影できる高い集中力が求められます。逆にいうと気が短く集中力を長時間保ち続けることができない人は探偵に向いていません。
探偵の調査は朝早くから深夜まで時間が決まっておらず、寒い中の屋外で張り込まなければならないなど心身ともに過酷です。探偵にはこうした状況にも耐えられる忍耐力が無ければなりません。
浮気の証拠となるのは、ホテルや相手の家からの出入りを押さえた写真や動画です。いつ出てくるか分からない対象者をひたすら待ち、いざチャンスが訪れたら確実に証拠を押さえる集中力が必要です。
度胸と慎重さを持ち合わせている
探偵は度胸がありながらも慎重さが求められる仕事です。調査によってはトラブルに巻き込まれたり危ない場面に遭遇することがあります。そのような時でもとっさの立ち振る舞いや探偵とバレない演技力といった度胸が求められるのです。
一方で慎重に行動しないと対象者にバレてしまう恐れがあります。探偵の仕事には、探偵だとバレない慎重さといざという時に度胸を発揮できるような人が合っています。
ドライビングテクニックがある
探偵には車やバイクの運転技術が必要です。タクシーに乗った対象者や車で移動する浮気相手を尾行するには、車やバイクでの追跡が欠かせません。
とはいえただ追跡するだけでは相手に怪しまれたり、尾行がバレてしまう可能性があります。探偵はこのようなドライビングテクニックを使い、対象者の追跡を行っています。
- 同じ車線を走らない
- スピードの緩急をつける
- 交通違反は絶対しない
- あえて並走や追い抜きも必要
- 尾行されていることを感づかれない
特に交通量の多い道路では、相手の車の動きを見ながら信号の変わり目に意識を向けて、先の道路状況を確認しながら運転をしなければなりません。高い運転技術は優秀な探偵とって持っているべきスキルとなります。
撮影技術が優れている
運転技術と同様に、カメラやビデオでの撮影技術が優れているのもポイントです。浮気の証拠となる写真は尾行しながらターゲットに気づかれないよう、顔が分かるように撮影しなければなりません。
探偵の唯一の商品といえるのが、証拠を写真におさめた調査報告書です。肝心な証拠がキチンと撮影できないと、調査が成功とはいえず依頼者も納得してくれないでしょう。
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人気探偵がいる?大手探偵事務所の特徴
メディアに度々登場するのは大手探偵事務所がほとんどです。こちらでは大手事務所の特徴や、メリットデメリットについて解説していきます。
大手探偵事務所は全国展開が多い
大手探偵事務所というのは全国の主要都市に拠点を構えていたり、豊富な資金力で広告をバンバン打ち出す事務所のことです。インターネットで「浮気調査」などと検索すると上位に出てくるのがほとんど大手探偵事務所です。
依頼するメリット
大手探偵事務所の主なメリットはこちらです。
- 全国規模の調査ができる
- 相談員・調査員の数が多い
- 調査員の質が一定レベル以上
- 料金体系が明瞭
- なんとなく安心できる
全国に拠点があるのでどこにいるか分からない人を探す行方調査でも高い調査力を発揮します。また独自の教育制度を持ってる事務所が多いので、調査能力が一定レベルというのもうなずけます。
依頼するデメリット
一方で大手探偵事務所に依頼するデメリットもあります。
- 調査費用が高額
- 下請けを使って調査している場合がある
- 融通が利かない
大手はスタッフの人件費や広告費にお金をかけているため、中小の探偵事務所と比べて費用が高めになっています。
また大手の中には加盟料を取って名前だけ貸しているフランチャイズ方式の事務所や、実際の調査を下請けに出しているところがあります。調査能力が高いと思って依頼したのにそうでもなかったという失敗が考えられるので、事前の確認が大切です。
粒ぞろい!中小探偵事務所の特徴
全国にある探偵事務所のほとんどが中小の探偵事務所です。会社の規模拡大を目標とせず、得意分野の研さんを積んで堅実に調査を行っている事務所も少なくありません。
中小探偵事務所は全体の8割
全国には約5,600社の探偵事務所がありますが、大手と呼ばれる探偵事務所は2割にとどまり、8割が個人や中小の探偵事務所となっています。
事務所の数が多いため、人知れず素晴らしい仕事をする探偵事務所もありますが、依頼者をだまそうと考えている悪徳業者も中には居ます。玉石混交の中小の探偵事務所の中で本当に信頼できる業者を探すには、広告や規模に惑わされない目を養うことが必要です。
依頼するメリット
まずは中小の探偵事務所のメリットをご紹介してきます。
- 調査料金が比較的安め
- 融通がきく
- 特殊な調査が可能
探偵事務所の調査料金には相場があるものの、実際の料金設定は各探偵事務所によって異なります。ただ中小の探偵事務所は大手に比べると料金設定が良心的な傾向があります。
また分割支払いが可能だったりと融通がきくのも大きな魅力です。他にも大手に断られるよう調査ができたり、特殊な調査でも請け負ってくれる可能性があります。
依頼するデメリット
中小の探偵事務所に依頼するのにデメリットも忘れずに覚えておきましょう。中小の事務所を選ぶ際には、次のような点を確認しておくと良いでしょう。
- 調査能力にばらつきがある
- 調査員不足になりがち
- 依頼する際に不安
従業員を雇用しておらず個人でやっている探偵の中には、副業としている人が多く調査能力が低い場合があります。また稼働できる探偵が少なく、急な依頼や探偵の増員希望に応えられないというのもデメリットです。
探偵事務所を選ぶポイント
大手と中小の探偵事務所の特徴が分かったところで、両方に当てはまる選び方をご紹介していきます。浮気調査を成功させるには探偵事務所の選び方がポイントになります。
極端な宣伝・強引な手段がないか
探偵事務所を選ぶ際「成功率100%」や「絶対に成功します」などといった誇大広告を載せている業者には注意が必要です。「絶対」や「100%」といった文言は、実際の調査実績を偽って客集めのために使われていることがほとんどです。
また相談に行った際に強引に契約を結ぶよう詰め寄ってきたり、何度も電話やメールで契約を持ちかける探偵業者には注意しましょう。調査能力に自信がない探偵事務所程、契約を急ぐ傾向にあります。
その場で即決せず必ず一度見積もりを持ち帰り、上のような態度が見られたら調査を依頼するのを止めるようにしましょう。
事務所の創業・実績で判断
探偵事務所の調査能力を見るには大げさな文句の広告に惑わされず、創業年や実績、得意分野などで判断しましょう。創業から長ければ長いほど、その年数分の経験があり、実績があると分かります。
また会社のホームページなどで「浮気調査実績○○件」や「事件解決△△件」といった具体的な数字を掲載している事務所は、得意分野での調査能力が高い傾向があります。
探偵事務所では探偵業届出証明書を事務所内や会社ホームページに掲載しなければなりません。(探偵業の業務の適正化に関する法律 名簿の備付け等)
この探偵業届出証明書から「届出書を提出した年月日」が分かりますので、創業を確認する際の参考にすると良いでしょう。各都道府県公安本部のWebサイトからは過去3年分の行政処分履歴が分かります。
無料相談→3社から相見積もり
探偵事務所を選ぶ際には無料相談を活用し、少なくても3社から見積もりを取ることをおすすめします。相見積もりは料金相場を把握したり自分のケースでの料金の目安にするのに有効です。
相見積もりを依頼する際は、料金パックの種類を同じにするのはもちろんですが、導入する探偵の数や調査時間もなるべく合わせるのがポイントです。
電話の対応や面談の様子をチェック
相談の電話での対応や面談時のスタッフの様子をチェックするのも重要です。浮気調査では1カ月以上の長期にわったって調査を続行することが多く、探偵や相談員との相性が悪いとこちらの意図が伝わらなかったり、連絡を取るのが嫌になってしまうことがあります。
結果として希望する調査をしてもらえない可能性や、調査期間が長引いて費用が余分にかかるというデメリットが発生します。探偵事務所を選ぶ際は、応対してくれたスタッフのこのような点をチェックしましょう。
- 人柄が良いか
- 自分の話を親身になって聞いてくれるか
- 自分のケースに合ったプランを紹介してくれるか
- 疑問点を丁寧に教えてくれるか
契約書や調査報告書は事前に確認
探偵事務所と契約する前には、契約書の内容や調査報告書のサンプルなどをキチンと確認しましょう。特に契約書や重要事項説明書には調査内容や支払いに関する様々な決め事が記載されています。
- 調査料金の総額と支払い時期
- 契約解除の際の違約金の有無
- 具体的な調査の内容・期間・報告方法
- 法律の範囲内の調査であること
- 調査で出た資料の処分期限
後のトラブルを防止するためにすべての項目に目を通し、疑問点があったら遠慮せず質問しましょう。
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残念ながら人気の探偵に依頼することは難しいですが、素晴らしい調査をしてくれる探偵事務所を選ぶことはできます。探偵事務所には大手や中小の違いがあり、それぞれにメリット・デメリットが異なります。
事務所の規模や探偵の数の多さより重要なのは依頼者との相性です。探偵事務所を探す際は、電話対応や相見積もりでチェックして、信用できる探偵事務所を選びましょう。