「Glympse」は位置情報を家族や仲間と共有するアプリですが、この機能が「浮気調査に使えるのでは?」と話題になっています。そこで「Glympse」の主な特徴や使い方を詳しくご紹介していきます。
実際に浮気調査で使う場合の注意すべきポイントがありますので、相手のスマホにインストールする前にぜひご一読ください。特に離婚裁判や慰謝料請求に有利な証拠が欲しいという方には、どんな証拠が必要になるかについてよく知っておきましょう。
Glympseは位置情報を共有できるアプリ
まずはGlympseというアプリの基本情報や機能をお伝えしながら、浮気調査に使えるかどうかを見ていきましょう。
Glympseの基本情報
Glympseは簡単にいうと、仲間や家族同士でお互いの位置情報を共有するアプリです。アプリをインストールする必要がなく、アカウント登録不要でリアルタイムの位置情報が分かります。
また位置情報と共にメッセージを送信することができるので、外出先での待ち合わせが現地集合の際に便利です。家族内であれば目の届かない場所にいる子供に見守りや、万が一迷子になった場合の居場所確認に使えます。
もちろんスマホ以外からの確認もでき、自宅のパソコンや別のタブレットから位置情報が見られます。
Glympseの主な機能
Glympseは位置情報確認をメインの機能としているほか、次のような設定や選択が可能です。
- 送信方法を(クリップボード・アプリ・連絡先・グループ)から選べる
- 行き先設定
- リンクと共にメッセージを送信
- 0分~4時間の間で現在地リンクを有効にする
浮気調査での使い方
お互いの位置情報を共有できるGlympseですが、浮気調査に使うことは条件付きで可能です。
Glympseは承認しあった仲間や家族間でのみ使うことができるアプリですので、相手からの共有許可が下りないと現在位置は見られません。
結果として監視相手からの許可を得ないと浮気調査にも使えないことになります。相手がどこに行っているかこっそり確認する為でなく、自分の居場所を絶えず相手に知らせて「浮気はしていませんよ」と安心するために使うと良いでしょう。
Glympseの特徴
位置情報共有アプリGlympseの特徴を見ていきましょう。
閲覧だけならブラウザからでも可能
位置情報の閲覧だけなら、Google ChromeやFire FoxといったWebブラウザからでも可能です。また画面をずっと開きっぱなしにする必要がなく、他のアプリを使いたい時はバックグラウンドでも位置情報を更新してくれます。
地図アプリを開きながら相手との位置情報を共有できますので、待ち合わせもスムーズにできそうです。
ユーザー登録やサインアップが不要
先ほども少し触れましたが、Glympseはインストールの必要がなく面倒なユーザー登録やサインアップが不要です。
必要なのは自分の名前(ニックネームも可)だけという利便性の良さが人気になっています。自分の顔写真やアバターを登録することもでき、通知を受け取った相手が分かりやすくなる機能もあります。
また位置情報の送信方法を個人やグループから選べ、クリップボードやSNSなど共有相手によって共有方法を変更できます。
タイマー式で時間が来ると共有が解除
位置情報の公開時間は以前は最大で4時間まででしたが、最近のアップデートで12時間にまで拡大されました。公開時間を過ぎると現在位置の更新が停止されます。
これは位置情報をオフにするのを忘れた場合、自分の居場所を意図せず知らせることで犯罪被害に遭うのを防ぐためです。
また自分でタイマーを使って共有時間を設定することができます。指定した時間を過ぎると共有は自動的に解除されますので、待ち合わせまでの時間や外出している時だけなどといった使い方が可能です。
日本語にも対応
日本語に対応していますので、外国の監視アプリのような無理やり日本語に翻訳した際の変な日本語になることがありません。分かりやすい日本語で使えますので、小さな子どもでも簡単に操作できます。
Glympseの使い方
Glympseを実際に使えるようにするまでの方法を順番にご紹介していきます。もちろん閲覧だけならインストールしなくても可能ですが、相手に位置情報を送信したり、メッセージと一緒に送れるようにしていきます。
1.アプリをインストール
iPhoneやipadなどアップル製品をお持ちの方は「App Store」で、Androidの方は「Google Play」からGlympseアプリをインストールします。
- アプリ入手画面の虫メガネの検索場所に「Glympse」と入力
- インストールを開始
2.初期設定
インストールが無事に終わったら初期設定に入ります。
- インストール後の画面を一番下までスクロールして、「start」ボタンを押す
- 相手の画面に表示させたい自分の名前を入力(ニックネームも可)
- ホーム画面が再表示されたら初期設定完了
3.位置情報の共有
Glympseのメイン機能である現在位置の共有のため、リンクURLを作成し相手に送信する方法はこちらです。
- ホーム画面右下の「Glympse送信」ボタンを押す
- 送信設定画面が出たら必須項目を選択
- 右下の「送信」ボタンを押す
- 送信処理が無事完了したら「送信完了」と表示される
Glympseを使った感想
実際にGlympseを使った感想をApp StoreとGoogle Playのプレビューから見ていきましょう。
・最高のアプリです!
・アカウント不要で位置情報を簡単に公開できるアプリを探していたところまさにこれでした。
・手軽に位置情報の共有ができとても便利です。
・LINE対応さえあれば‼
・言語設定が日本語にしてるけど表示が日本語にならない。
引用元:App Store
・とても良いですね。唐突に相手に突撃してみたり。待ち合わせに使ったり。
・友人に教えてもらったのですが、相手の動く様子が非常に滑らかで、見ていて飽きませんね。
・地図が全く使い物にならなくなった。
・共有の方法がちょっとわかりにくい。
引用元:Google Play
Glympseを浮気調査に使う際の注意点
お互いの位置情報を共有するのに便利なアプリGlympseですが、浮気調査で使う場合の注意点について解説していきます。
相手から共有許可が下りないと使えない
先ほども少し触れましたが、相手からの共有許可が下りないとGlympseで位置情報を見ることができません。
また自分で位置情報の共有許可までを設定することができますが、共有時間のタイムリミットを過ぎると許可自体がリセットされてしまいます。何月何日の何時ごろに浮気相手と会うと分かっていれば位置情報を確認できるでしょうが、いつ浮気をするか読めない場合は調査で使うのはあまり現実的ではありません。
勝手にアプリをダウンロードするのは違法
そもそも夫婦間であっても他人のスマホに勝手にアプリをダウンロードするのは違法行為に当たります。「不正指令電磁的記録供用罪」という罪に問われ、3年以下の懲役または50万円以下の罰金に処されます。
またパートナーのスマホを無断で手に取って中の情報を見るのはプライバシーの侵害に当たり、「名誉棄損罪」として3年以下の懲役または禁錮、もしくは50万円以下の罰金となります。
Glympseのようなアプリで勝手に位置情報を取得するのは「ストーカー規制法」の対象となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金という重い罰則が科されます。
このようにたとえ相手に非がある浮気の調査であっても、勝手にアプリをダウンロードしたりスマホを手に取ったりするのは違法となりますので、浮気調査に使う際は十分に注意が必要です。
信頼関係が損なわれる恐れがある
そもそも浮気を調べる目的で相手のスマホに勝手にアプリをダウンロードすると、相手との信頼関係にひびが入る恐れがあります。
もし浮気疑惑があなたの勘違いだった場合、勝手にスマホを操作された相手はあなたに対する信頼が無くなってしまうでしょう。
たとえ本当に浮気をしていたとしても、調査中にアプリの存在がバレてしまえば相手の行動が慎重になり浮気の証拠を掴めなくなってしまいます。位置情報を証拠に浮気を白状させたとしても、あなたのやっていることは違法行為に当たりますので逆に訴えられてしまう可能性があります。
離婚裁判で証拠として認められない
そもそもGPSの追跡情報は離婚裁判では証拠として認められません。
夫婦間の問題で浮気が離婚にまで発展した場合、離婚裁判で証拠とみなされるのは継続的な不貞の事実のみです。具体的には次のようなものになります。
- 性行為や裸の写真を写した写真・動画
- ラブホテルや自宅に出入りしている写真
- 浮気相手と二人で写っている旅行中の写真
- 一晩を共にしたことが分かる写真
ここでポイントになるのが以下の3点です。
- 撮影日時が明らかであること
- 複数回にわたっていること
- ホテルや自宅へは入るところと出るところ両方が分かること
たとえGlympseなどのアプリを使って取得した位置情報データやLINEでのやり取りは裁判では証拠になりません。
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Glympseは仲間同士や家族間でお互いの位置情報を共有したり送信するには、とても良いツールです。しかし浮気調査に使うとなると様々な機能がネックになり、有効に使うことは難しくなります。
もし離婚裁判で勝てる確実な証拠が欲しいとお考えなら、浮気調査の実績が豊富な探偵事務所に相談してみては?探偵事務所の調査は法律で認められていますので、罪に問われることがありません。
何より素人が調べるよりも確実な証拠が取れる確率が格段にアップしますので、費用対効果を考えて最も有効な手段ではないでしょうか。