「風俗に通うのは1つの趣味に過ぎなく、恋愛感情を持っているわけではないから浮気ではない」との意見を持つ男性は世の中に多くいます。しかし、交際相手の風俗通いがたとえ本人にとっては遊びであっても、こちらとしてはやはり許せないと感じている女性は少なくありません。
そんな中、実際に風俗に通っている人やパートナーが風俗通いをしている人にとって、風俗が浮気に入るか否かの線引きは気になるところですよね。そこで本記事では、風俗は浮気になるのか、風俗通いを辞めさせるにはどうすれば良いのか、世間の風俗に対するイメージは実際どうかについて解説していきます。
交際相手の風俗通いに悩んでいる方や風俗を利用しているが浮気になるのか気にいなる方、彼に風俗を辞めてもらいたい方など、ぜひ参考にしてください。
風俗通いは「浮気」と断言できない!
風俗と一言でいっても、日本における風俗の種類はさまざまです。代表的なものでいうと、キャバクラやナイトクラブ、ストリップ劇場やソープランド、果てはパチンコや麻雀も風俗に含まれます。これらの風俗営業店では、それぞれのお店が法律で分類された営業スタイルで営業しており、提供しているサービスがそれにより異なります。
実は、そのサービス内容によって浮気に該当するか否かが決まるのです。そのため、風俗通いをすぐに浮気と断言することはできません。自分の気持ち的には浮気の範囲かもしれませんが、一般的に浮気に入るのかはわからないのです。それでは、どのような風俗であると浮気とみなされるか説明していきましょう。
浮気になるかどうかは不貞行為の有無
前提として、何をもってパートナーの好意を浮気とみなすかは人それぞれ認識が異なりますよ。異性と2人きりで食事をすることを浮気と考える人もいれば、身体的な接触があった時点で浮気と考える人もいます。中には、恋愛感情さえなければ何をしても浮気とは言わないと考える人もいるでしょう。
そこで、法的な根拠のもとに「ここからが浮気」と線引きをするのであれば、不貞行為の事実の有無が浮気の有無を判断します。不貞行為というのは、異性と肉体関係を結ぶ性的行為を指します。これは婚姻関係を結んでいる配偶者を傷つける行為であるため、民法709条で法律違反とされているのです。
ちなみに配偶者以外の異性とキスやハグをするレベルの場合は、法的には不貞行為になり辛く、浮気としてみなされない可能性が高いのです。ただし、場合によっては浮気と判断されることもあるため、度が過ぎる行為の場合は弁護士に相談してみるのも良いでしょう。
1回だけでも不貞行為があれば浮気
よく耳にする台詞として「一晩の過ちでうっかり」というものがあります。「仕事の相談をしているうちについ…」「飲み会の後に酔っぱらっていて」「元恋人と偶然再会して」など理由はさまざまですが、その場の雰囲気に流されて1回だけ性的行為を配偶者以外の人としてしまったというものです。
「1回ぐらいなら問題なく事故みたいなもの」と考えている人もいるかもしれませんが、1回だけでも不貞行為があればそれは浮気です。特定の人物や長期的な接触で判断されるのではなく、一度でも行為をしてしまえば法的には浮気なのです。そのため、お酒を飲むと記憶が飛びがちな人や他者からの押しに弱い人は注意が必要です。
今まで風俗を利用したことがない人にとっては、たった1度だけであっても風俗浮気をする人の気持ちが理解し難いものかもしれません。しかし、彼らには彼らなりの考えもあります。対策法を知る前に「なぜ風俗に通うのか」の部分を知っておくのも大切です。下記の記事にて紹介していますので、こちらも併せて参考にしてみてください。
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風俗通いを辞めさせるには?
風俗通いをする側にもさまざまな言い分があることでしょう。しかし、交際している身としてはどうしても風俗通いを辞めて欲しいのが本音ですよね。どうすれば彼に辞めてもらうことができるのか、対策法を3つご紹介していきます。
対処法①正直に「辞めて欲しい」と伝える
最もシンプルで相手に直接的な対策法は、正直に「風俗通いを辞めて欲しい」と伝えることです。「そんなことで?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、交際相手が風俗を利用している人の中には自分が我慢して相手が辞めてくれるのを待ってしまう方もいます。
自分という彼女・妻がいるのだから、相手が自分の気持ちに気づいてくれるのが理想ではあります。しかし、そもそも風俗に対する認識が両者で異なっていたのであれば、待っているだけでは相手に気持ちは伝わりません。
風俗に通われることで自分がどれほど傷つくのかを素直に伝えましょう。伝えた上で相手が自分の気持ちに対してどう行動してくれるのか様子を見て、必要に応じて話し合いや次の対策法を考えるのがおすすめです。
対処法②相手が満足できる環境を整える
風俗通いの理由が、2人の生活リズムのすれ違いや長期的なレス状態、ケンカなどの場合は、2人の関係を良好にして相手も満足できる環境を整えることで解決に繋がります。
風俗を利用する男性の中には、性欲処理をする機会が少ないことにより利用しているという方が多くいます。レス状態にはさまざまな理由があるかと思いますが、もしも少し環境を整えることで改善できるのであればぜひ挑戦してみましょう。
そのためには、自分だけが頑張るのではなく2人で協力しなければなりません。無理に相手の要求をすべて飲んでいると、片方だけが我慢することになってしまいます。お互いが譲歩できるところ、頑張れるところを相談し合い、より満足できる環境を作り出すのがポイントです。
対処法③さまざまなリスクを理解してもらう
風俗浮気はさまざまなリスクがあります。あまりにものめり込むと金銭的に余裕がなくなり、家計が危ぶまれることもあります。また、不特定多数と性交渉をすると、どうしても性病のリスクは高まります。
さらには、利用する風俗店のサービス内容次第では性交渉は離婚原因となるため、離婚訴訟を妻に起こされるリスクもあるのです。こうしたさまざまなリスクを本当に理解しているのか、改めて相手に知ってもらいましょう。
知らずに軽い気持ちで通っていたり、間違った知識を持ち合わせていたりすると後々大きな後悔となります。リスクを承知の上で本当に通う必要性があるのか、を理解してもらうと辞めてもらうきっかけとなるかもしれません。
風俗は許すべき?世間のイメージ
交際相手の風俗に対する認識を確認したところで、最後に気になるのは世間の風俗に対する印象ですよね。風俗通いの男性を世の女性陣は許しているのか、どれくらいの人が許せないと思っているのか、風俗を許した方が良いのかなどを最後にご紹介していきましょう。
男性の半数近くは風俗経験がある
どれぐらいの男性が風俗を経験しているのかは、独立行政法人の国立女性教育会館が調査からデータが得られています。その調査によると、日本人男性の中で「風俗に1度でも行ったことがある人」は41.8%というデータがあります。
趣味にしろ職場での付き合いにしろ、男性の2/5は風俗を利用したことがあるというのです。もちろん、1度でも経験したことがあるかどうかなので風俗通いをしている人がそれほど多いわけではありませんが、まったく経験がないという人はそれほど多くはないことがわかります。
女性の多くは風俗を許していない
男性の風俗利用に対して、世の女性陣はどのように思っているでしょうか。下記の図をご覧ください。
ニュースサイトしらべぇのアンケート調査によると、20~60代女性の約2割は彼氏や夫の風俗通いを許しているという結果が出ています。40代と60代以上では15%未満と少なめではありますが、30代と50代では5人に1人以上が風俗の利用を許しています。
ただ、その反対の数字を見ると約8割の女性は交際相手の風俗利用を許していないため、世の中の風俗利用は女性目線からすると厳しい目で見られていることがわかります。
男女で認識の差に違いがある
女性側では風俗通いはやはりあまり許される行為ではないことがわかりましたが、実は男性側と女性側では風俗通いが浮気になるかどうかの認識に大きな差があります。
女性の4割以上もの人が風俗に行くのは浮気になると認識しているのに対して、男性はその約半分もの人しか浮気になると認識していないのです。これは調査によって判明した世間一般の男女の認識の差ですが、みなさんももしかするとパートナーと風俗に対する認識にズレがあるかもしれません。
我慢しなくていい!気持ちを素直に伝えるのが大切
本記事では、風俗が浮気となるかどうかや世間の風俗に対する考え、対応策について触れてきました。風俗通いのすべてが浮気ではありません。しかし、人それぞれ浮気だと思う境界線は異なるため、お互いの風俗や浮気に対する認識を共有する必要があります。
彼が風俗を認めていてもみなさんが嫌だと思うのであれば、素直にその気持ちを伝えましょう。無理に我慢していては辛い日々が続いてしまいます。また、金銭トラブルや性病、不貞行為による離婚といったリスクも発生します。自分の気持ちを正直に伝え、その上で今後どうしていくのかを一緒に考えていきましょう。