スマホの位置情報を確認できるアプリの一つに「Prey Anti Theft(プレイ・アンチ・セフト)」があります。もともとはスマホの盗難や紛失時に使えるアプリとして開発されましたが、この機能が「浮気調査に使えるのでは?」と話題になっています。
そこでPrey Anti Theft(プレイ・アンチ・セフト)の種類や料金、使えるまでの設定方法などを詳しくご紹介します。
このようなアプリを浮気調査に使う際に気を付けたいポイントがありますので、浮気調査目的でダウンロードしようとお考えの方は、こちらの記事をよくお読みになってから使うかどうかを判断されることをおすすめします。
Prey Anti Theft(プレイ・アンチ・セフト)とは?
Prey Anti Theft(プレイ・アンチ・セフト)は、もともとスマホの盗難や紛失などに遭った際に役立つ目的で作られたアプリです。誰かに盗られてしまった、あるいはどこかに置き忘れてしまったスマホの位置情報を、自宅のPCなどから確認でき、遠隔操作で周囲の景色や持っている人の写真を撮影して手がかりにすることが可能です。
Prey Anti Theft(プレイ・アンチ・セフト)は無料と有料の二種類に分かれ、有料版では機能や監視可能台数に応じて3つのプランに分けられています。iPhoneとAndroidどちらにも対応しており、 App StoreやGoogle Playから入手できます。
こちらのアプリで知れる位置情報や遠隔で写真撮影ができる機能などが、浮気調査に使えるのでは?と一部のユーザーの間で話題になっています。
Prey Anti Theft種類ごとの機能
ではPrey Anti Theftの種類や機能についてくわしく解説していきます。こちらのアプリは無料版と月額5ドル・15ドルの定額プラン、機能のカスタマイズが可能で契約内容により料金が変動するプランの計4種類があります。
無料版で使える機能
無料版のアプリではタブレットやスマホなど3つの端末まで監視が可能で、次のような機能があります。
- GPSで現在位置を表示
- 特定のエリアに出入りした時に知らせてくれる
- カメラ機能を遠隔操作して画像と現在位置のレポートを作成
- サウンドアラームを遠隔で鳴らせる
- 任意のメッセージを表示させることができる
- ホーム画面からアイコンを遠隔で隠せる
- 遠隔でロックできる
Personalコースの機能
Personalコースは毎月5ドル(約518円)の料金がかかります。上記の機能に追加して次のようなことができます。
- 遠隔データの取得や消去が可能
- そのデバイスに入っているデータの保護
- メールによる追跡レポート
Homeコースの機能
Homeコースは毎月15ドル(約1,550円)の料金がかかります。無料コースとPersonalコースの機能がすべて使えるだけでなく、10端末まで監視が可能で、コントロールゾーンの設定制限がないのが特徴です。
Customコースの機能
Customコースは文字通り契約内容をカスタマイズできます。料金は契約内容によって変動しますが、監視できる端末の数に制限が無かったり、カスタマーサポートサービスが無料で受けられるなどの特典があります。
Prey Anti Theftの使い方
Prey Anti Theft(プレイ・アンチ・セフト)を実際に使えるようにするには、このような手順で進めてください。
1.対象者のスマホにアプリをダウンロード
まずは監視対象者のスマホやタブレットにアプリをダウンロードします。 iPhoneならApp Storで、AndroidはGoogle Playで「Prey Anti Theft」と検索します。
- 画面右上の「入手」をタップ
- 「インストール」をタップ
- サインインの要求があったらパスワードを入力
- 「入手」をタップ
2.アカウントを作成
次にアカウント作成のために「SIGN UP」が必要になります。英語による文章には「Prey Anti TheftはMACブック、Android、タブレットで使用できる」などと記載されているだけですので「SIGN UP」のボタンをタッチすればOKです。
次にこのような手順でアカウントを作成していきます。
- 「SIGN UP」をタッチしてアカウント作成画面に切り替える
- 任意の「ユーザー名」「メールアドレス」「パスワード」を入力
- 二つのチェックボックスにチェックを入れる
- 「CREATE MY NEW ACCOUNT」を押してアカウントを作成
3.管理者設定を有効にする
初めて使用する場合は管理者設定を有効にする必要があります。これを有効にしないとPrey Anti Theftを使えるようになりません。
- 「ACTIVEATE PROTECTOIN」を押すと端末管理の確認画面に切り替わる
- 初めて使用する場合「機器管理者を有効にしますか?」という問いに「有効にする」を押す
- 他の二つの権限についても「許可する」を押す
4.サインインする
アカウント作成時に入力したメールアドレス宛に2通のメールが届いていることを確認します。
- 真ん中の空欄にパスワードを入力し「SIGN IN」を押す
- 画面の中央に緑文字で「PROTECTED」と表示されているか確認
- 「PROTECTED」と表示されていれば機器管理者の設定が有効
5.インストールの確認
次の画面で「PREY ACCOUNT」をタッチして、インストールした端末とそのモデル番号が表示されていれば問題なくアプリがインストールされたことになります。
6.監視するスマホやPCから公式サイトにアクセス
最後に監視するためのPCや他のスマホへアクセスし、監視対象の現在位置が見れるように設定します。
- Prey Anti Theft公式ウェブサイトにアクセス
- 登録したメールアドレスを入力して「ログイン」を押す
- パスワードを入力して「ログイン」を押す
- 画面右側に監視対象の現在位置の地図、左側に端末情報が表示されればOK
Prey Anti Theftを使った感想
Prey Anti TheftはiPhone、Androidどちらでも入手が可能です。それぞれのプレビューに寄せられた感想を見ていきましょう。
・とても使いやすい。
・位置情報の更新がされない。
・通信制限が発生し電話が使えないなどの不具合が発生、セキュリティ面での脆弱性が危惧される。
・英語表記が分からない。
引用元:App Store
・一つの画面で複数の機種が管理でき、とても便利で使いやすい。
・問題なく使え、スマホの紛失に役立つアプリ。
・場所の更新がされない。
・正しい位置が表示されない。
引用元:Google Play
Prey Anti Theft使用上の注意点
離れた場所から端末の位置を確認できるPrey Anti Theftですが、使用上の注意点がいくつかあります。
アプリを開かないと機能が使えない
Prey Anti Theftは基本的にアプリを開いた状態でないと位置情報の取得以外の機能は使えません。
たとえば特定の場所に出入りした際にアラームで知らせてくれるようあらかじめ設定していたとしても、監視対象のスマホでアプリを開いていなければ有効に作動してくれません。
同様に浮気相手と会っていて、相手の顔を遠隔操作で撮影したいと思っていても、アプリを開いた状態でないと使えないという訳です。
画面表示は基本的に英語表記
Prey Anti Theftは海外のアプリのため、公式サイトは英語表記になっています。英語が分からないという方は翻訳機能を使用して日本語に直す必要があります。
Google Chromeなどのブラウザには翻訳機能が備わっています。右上の「翻訳」ボタンをクリックしましょう。直訳しているため日本語の言い回しがおかしかったりますので、意訳して大体の意味を理解する必要があります。
最新版のアプリにはカモフラージュ機能がない
これまでのPrey Anti Theftには監視対象の画面からアプリを隠すカモフラージュ機能が付いていましたが、最新版のアップデート版にはこの機能が表示されなくなりました。
これまでならPrey Anti Theftを開くと、iPhoneなら偽のゲーム画面を表示させることで浮気調査の監視対象にカモフラージュできましたが、最新版ではカモフラージュできなくなったため、相手に不審に思われる可能性が高くなったといえます。
他人のスマホにアプリを勝手にダウンロードするのは違法
アプリをカモフラージュできたとしても、そもそも他人の端末に無断でアプリをダウンロードするのは「不正指令電磁的記録供用罪」という罪に該当し違法になります。これはたとえ夫婦間であっても同様です。
他にも他人のスマホの中身を勝手に見るのは、プライバシーの侵害に当たるので注意してください。監視対象から逆に訴えられてしまうこともありえますので、もし浮気調査にPrey Anti Theftを使おうと思っている場合は、考え直した方が良いでしょう。
浮気調査で使うのはおすすめできない
さらに無断でパートナーのスマホの中身をチェックしたり操作するのは、法律以前に相手との関係に問題が生じてしまいます。本当に浮気をしていた場合は、調査していることがバレてしまうと行動が慎重になり、浮気の証拠が手に入りにくくなるでしょう。
単に勘違いで浮気していなかった場合は、このような手段で調査されていたと相手に気づかれてしまうと、二人の信頼関係にヒビが入る恐れがあります。どちらの場合もこのようなアプリを使って浮気調査しようとしていることがバレてしまうのは、あなたにとってメリットは一つもありません。
浮気調査は探偵に依頼するのが一番確実で安全
実際に使用しているユーザーによると実際の位置は地図上から20~30mほど離れた場所に表示されるという情報があります。位置情報の精度があまり良くないアプリでは浮気調査にあまり使えません。
またPrey Anti Theftで得られるGPSの位置情報履歴では、浮気の証拠として法的に認められません。
このような理由から無理のない範囲でアプリを使用する以外は、浮気調査のプロである探偵事務所に依頼することをおすすめします。プロの探偵なら裁判で使える浮気の証拠を得られる確率が高まりますし、何より自分で調査をするリスクがありません。
浮気調査は探偵事務所に依頼して、確実な証拠をゲットしましょう。