生き別れの兄弟や初恋の人などを探す場合、自分で手っ取り早くできる方法としてインターネットを使った探し方があります。今回の記事ではネットで人探しをする方法や注意点などをご紹介していきます。
実はネットでの人探しは一歩間違うと犯罪に巻き込まれる恐れがあります。自分や相手に危険が及ばないように人探しをするコツや、探偵に依頼するメリットを理解して、自分にピッタリな人探しの方法を見つけていきましょう。
ネットで人探しをする方法
ネットで人探しをする方法は主に5種類あります。それぞれの特徴や探すコツなどについて見ていきましょう。
facebookなどのSNSを利用
TwitterやfacebookといったSNSを使っている方は多いと思いますが、SNSは人探しをする際にも使えます。こちらは主なSNSの種類と人探しをする際の特徴やポイントです。
SNSの種類 | 特徴 |
基本的に実名登録のため見つけやすい 趣味やスポーツのグループから検索する | |
投稿すると広く拡散してもらえる 嘘の情報を見極める必要がある | |
写真からどこで・だれと・何をしているかの情報が得られる タグ検索できる | |
mixi | 本名を公開している人が多いため探しやすい 出身校や部活のコミュニティを検索 |
LINE | 相手のアドレスや電話番号を知っていると検索できる 共通の友達がいるとタイムラインに表示される |
多くのSNSでは人と人とのつながりを増やす工夫がされており、これが人探しに利用できるという訳です。SNSで人探しをする場合は、次のような工夫をするとより調査範囲が広げられます。
- 検索欄に名前や連絡先を入力
- 「友だちかも?」の表示欄から探す
- 探す相手の友達・知り合いのページから探す
- 自分のページに投稿して拡散してもらう
フォロワー以外の人にも投稿を見てほしい時には、投稿の公開範囲を広げたり、ハッシュタグに「拡散希望」という言葉を入れるとより効果的です。
検索エンジンを使用
検索エンジンはインターネット上で何かを調べる際に使う機能として、様々なサイトを探してくれます。検索エンジンには次のようなものがあります。
- Bing
- Yahoo
- goo
- エキサイト
- livedoor
- So-net
- BIGLOBE
これら検索エンジンの検索欄に探したい人の本名やニックネームを入れて検索ボタンを押すと、個人のブログやそれに関連したサイトが見つかります。
名前やニックネームだけで見つからない場合は、出身地や出身校といった関連ワードと組み合わせることで検索対象を絞ることができます。他にも職業や趣味など、対象者と関係がありそうな情報を入力して探してみましょう。
人探し掲示板に書き込む
ネット上にある人探し掲示板に書き込んで情報提供を求める方法があります。主な人探し掲示板の名称や特徴はこちらです。
掲示板の名称 | 特徴 |
尋ね人(たずねびと) | 地域や礼金の設定ができ、初心者でも使いやすい人探し専門サイト。 登録料は無料だが雑談コメントの中から真の情報を探す必要がある。 |
日本失踪者捜索協力機構 | 失踪したり行方不明の人に関する相談や捜索を行っている一般社団法人が運営するサイト。 マスコミへの呼びかけやSNSを使った捜索もしている。 |
再会のためのサイト | 昔の友人や初恋の人を探したい人が多く利用。 自分の情報を開示して相手に見つけてもらう形式。 |
掲示板には本名はもちろん年齢や身体的特徴などを詳しく記載して情報の提供を待ちます。利用料が無料のサイトも多く、気軽に書き込めるのがメリットです。
一方で個人情報をネット上にアップするため、対象者がイタズラのターゲットにされたり犯罪者に目を付けられる可能性があるのがデメリットとなります。
同窓会サイトで検索
同じ学校の同級生や先輩後輩を探したいなら、同窓会サイトを使って探してみてはいかがでしょうか。同窓会サイトとは同窓会開催のきっかけ作ったり、同窓生同士の交流を支援するサイトです。
全国の学校を対象に企業が運営しているサイトと学校や卒業生がクローズで運営しているサイトの二種類があります。こちらは企業が運営している同窓会サイトの一例です。
同窓会サイト名 | 特徴 |
ゆびとま | 6万5千を超える登録学校数がある。 会員登録後に同級生や先輩後輩と交流ができる。 |
笑屋の同窓会 | 生年月と学校名などから母校を検索。 同窓会ごとにコミュニティを作れ、掲示板やメッセージでやり取りが可能。 |
同級生や同じ学校の初恋の人を探したいなら、「学校名+同窓会サイト」で出てくる同窓会サイトで検索してみましょう。
画像検索
検索エンジンでは画像検索できるものも多くあり、人物名で画像を検索して手がかりとする方法もおすすめです。運が良ければ探している本人の顔写真が出てくる可能性があります。
また画像で出てこなくても、対象者の名前が掲載された学校や会社発行の資料が見つかる場合があります。今度はその学校や会社を手掛かりにして探せますので、画像検索も忘れずにしてみましょう。
ネットで人探しをするコツ
ネットで人探しをする場合、より確実な情報により早くたどり着くためのコツやポイントがあります。これからネットで人探しを使用とお考えの方は参考にしましょう。
基本情報は多いほどよい
ネット上で人探しをする場合、検索する言葉は多ければ多いほど情報を絞り込めます。また複数の言葉を組み合わせて検索することで、対象者をより早く見つけることにつながるのです。
どうしても情報を得られないという場合は仕方ありませんが、下にあげた基本情報をなるべくたくさん持っておいた方が人探しの近道になります。
- 本名
- 生年月日
- 出身地
- 出身校
- 卒業年
- 居住地
- 勤務先
- 兄弟姉妹の名前
- (元)交際相手の名前
- (元)結婚相手の名前
- 共通の友人
- 趣味
本名以外のニックネームでも検索
本名で検索するのはもちろんですが、昔読んでいたニックネームやSNS等で使っていそうなアカウント名で検索するのも有効です。
ネット上では本名を語らず、共通のニックネームやアカウント名でSNSをしている人が多くいます。本名での人探しに行きづまったら、ぜひニックネームやアカウント名でも検索してみてください。
ネットで人探しをする際の注意点
ネットで人探しをする場合、ネットならではのポイントに気を付けなければなりません。またネット特有の危険性もありますので、人探しする人とされる人の双方に危険が及ばないよう気を付けましょう。
同姓同名の他人の場合がある
SNSや検索エンジンを使って本名で検索した場合、同姓同名の他人が多くヒットする可能性があります。特によくある名字や名前の場合は注意が必要です。
同姓同名の他人は意外と多く世の中にいるものです。検索して出てきた人が本当に自分の探している人なのか、サイトやSNSを良く確認してみましょう。
女性は苗字が変わっている可能性が
対象者が女性の場合は結婚により名字が変わっていたり、離婚で旧姓に戻っている場合があります。特に20歳~40歳の未婚の女性を探す際には、旧姓で見つかる確率が極端に低くなります。
こうなると下の名前+出身校や会社名、趣味などで検索する必要があります。また女性よりはるかに少ないですが、婿養子に入った男性の名字が変わるというケースもあります。
個人情報の取扱は慎重に
SNSや人探し掲示板などに対象者の報を掲載する際は、個人情報の取扱いに注意が必要です。個人情報とは個人を特定できる情報のことです。
氏名だけでは同姓同名の人がいる可能性があるため個人情報に該当しませんが、氏名に住所や勤務先といった情報が組み合わさることでどこのだれかを特定できる個人情報になり得ます。
むやみにネット上に個人情報を掲載すると、対象者がトラブルに巻き込まれたりする危険が高まります。またネットに一度アップされた情報は削除依頼を出さない限り残り続けます。
掲示板を利用して見つけられた場合は速やかに情報の削除を依頼するようにしましょう。次のような情報は特に他人に知られたくないこととして、プライバシーの侵害や名誉棄損となる可能性がありますので、取り扱いには気を付けましょう。
- 結婚について
- 離婚について
- 過去・現在の疾病
- 身体的特徴
- 過去の犯罪歴
嘘の情報・イタズラを見極める
ネット上では誰しもが匿名でやり取りできるため、嘘の情報やでたらめが横行しています。人探しの場面でもこれが当てはまり、提供された情報が本当かどうかの確認が必須です。
中には情報を提供する代わりにと金品を要求する詐欺まがいの手口が見られます。ネットで人探しをする際には、情報の真偽はしっかりと確認し、情報提供者とは何度かやり取りをしてイタズラでないかチェックしましょう。
各掲示板・SNSのルールに従う
ネット上のSNSや掲示板ではローカルルールが決められている場合がありますので、利用する時にはそれに従ってトラブルの無いようにしましょう。人探し掲示板の主なルールはこちらです。
- 法に抵触する内容の書き込みは禁止
- 犯罪に加担してしまうような(依頼人がスト―カー)人探しはダメ
- 金銭トラブルに関する人探しはダメ
- 関係を明らかにできない依頼人からの書き込みはNG
自分で探すと時間や手間がかかる
ネットで自分で人探しをする場合、情報を得るまでに時間がかかったり、偽の情報が多いことで思っている以上に手間や時間を要するというデメリットがあります。
もしあなたが「危険が迫っているかもしれない対象者を一刻も早く見つけ出したい」と考えているならネットでの人探しはすぐにやめて、人探しのプロである探偵事務所に依頼することをおすすめします。
警察に相談するという方法もありますが、事件性が明らかでない限り警察は行方不明者の捜索に熱心になってくれません。その点探偵事務所なら料金がかかりますが、早く確実にあなたの探している人を見つけ出してくれるでしょう。
【ネットVS探偵】人探しを項目別に徹底比較!
人探しにふさわしいのはネットか探偵かを4つの項目ごとに比べていきましょう。金銭面・時間面・安全面・情報の正確さで軍配が上がるのはどちらでしょうか。
金銭面
金銭面で有利なのはなんといってもネットです。SNSや人探し掲示板に投稿するだけなら基本は無料で出来ます。
一方の探偵は料金を支払う必要があります。事務所によって異なりますが、人探しの料金相場は20万~50万円前後です。手がかりがあまりにも少ない場合や調査に時間がかかる場合は100万円ほど必要になることもあります。
時間面
ネットでの人探しは情報の真偽を確認することを含めて、とにかく時間がかかります。もしなるべく早く見つけたいのであれば、ネットでの情報収集と並行して、探偵に相談することをおすすめします。
探偵なら独自の聞き込みによる調査やデータベースを基に、効率的に情報を収集して対象者までたどり着きます。探偵を探す際には人探し調査に強い事務所を選ぶと良いでしょう。
安全面
先ほどもご説明した通り、ネットに個人情報をむやみに拡散すると、探している相手に危険や迷惑が及ぶ可能性があります。特にSNSはあっという間に拡散してしまいますので、情報の取扱には十分注意しましょう。
その点探偵業法にのっとって開業した探偵事務所には、依頼人からもたらされた情報をむやみに他人に漏らさないという守秘義務遵守が求められます。
探偵業法では探偵をしている間はもちろん、探偵を辞めた後でもこの義務を守らなければいけないと定めています。安全面では当然、探偵がおすすめです。
情報の正確さ
ネットで人探しをする一番のネックが「匿名性による情報の不正確さ」です。嘘の情報が多いネットで人探しをする場合は、運が良ければ見つかる程度と考えた方が良いでしょう。
一方の探偵は独自のルートや手法で得た情報を精査し、正確な情報を基に調査します。情報の正確さに関しても探偵が有利だということが分かります。
ネットでの人探しは慎重に!困ったら探偵に相談を
ネットでの人探しはお金がかからず、パソコンやスマホがあれば簡単にできる手軽さがある一方で、探すのに時間がかかったり情報の正確さに問題があります。
ネットに対象者の情報をアップする際には、個人情報の取扱は慎重にしましょう。自分一人だけで探すのにも限界がありますので、もし人探しに困った時は人探しが得意なプロの探偵に相談することをおすすめします。