探偵ブログ

探偵が作る調査報告書の中身は?確認したいポイント&5つの注意点

探偵に浮気調査を依頼すると「調査報告書」という形で浮気の有無や証拠となる内容が渡されます。この報告書は中身がしっかりしていると慰謝料を請求する際や離婚裁判になった時に立派な証拠として提出できます。

調査報告書はあなたを守ってくれるお守りのような存在になります。慰謝料請求する・しないや離婚する・しないに関わらず、いざという時のために浮気の決定的な証拠として確保しておきましょう。

探偵が作る浮気調査の報告書ってどんなもの?

探偵事務所にとって唯一お客様に提供できる商品と言えるものが調査報告書です。この調査報告書に記載されている内容やメディアの種類、受取方法などを詳しく解説してきます。

記載されている内容

探偵が浮気調査する時には、暗視カメラやGPSといった調査機器を使用して、ターゲットを尾行や張り込みによって浮気の証拠を確保します。その集大成と言える調査報告書にはこのような事柄が記載されています。

  • 調査期間
  • 調査時間
  • 調査日の天候
  • 調査地域
  • 調査目的
  • 立ち寄り場所の地図・住所
  • 対象者の詳細な情報
  • 写真付きの行動調査結果
  • 調査の所見・判明した事項

調査期間が長ければ長いほど内容のボリュームが大きくなり、中には50ページを超える報告書を作成することもあります。

報告書と一緒に渡されるもの

紙にプリントアウトされた冊子状の報告書の他にも、以下のような媒体のデータを添付することがあります。

  • 撮影した写真データ(SDカード)
  • 撮影した写真をプリントアウトしたもの
  • 撮影した動画データ(VHS/DVD/BD)
  • 音声データ(CD-ROM/USBメモリ)

探偵事務所によっては依頼者の要望に応じて記録媒体を選べることがあります。「紙の印刷物の他に撮影した動画をDVDで欲しい」という場合は、事前に探偵にお伝えください。

またDVDに動画や写真を焼き付ける他にもパソコンにデータをダウンロードする方法やスマホから動画を確認できる場合があります。

受取方法を選択できる

受け取った調査報告書を自宅に持ち帰ると配偶者に見つかる恐れがある場合は、探偵事務所の方で保管することも可能です。報告時に保管期限を取り決めますので、その期限内に取りに行くか指定の場所に郵送するかを選んでください。

希望があれば証拠データを破棄することもできますので、詳しくは担当の探偵までお問い合わせください。

浮気調査の報告書の費用・日数

気になるのが調査報告書の費用や出来上がるまでの日数です。調査の流れと共に見ていきましょう。

基本的に調査費用に含まれる

調査報告書の費用は調査費用に含まれていることがほとんどです。優良な探偵事務所なら調査報告書に作成料金が別でかかるということはまず考えられません。

もし別で料金が発生する場合にも、契約時に交わした書類にその旨を記載している必要があります。報告書作成料金を別料金にする場合の相場は数万円程度、10万円以上の高額な料金を請求された場合は悪徳業者の可能性があります。

調査終了後2日~1週間で出来上がる

調査報告書は調査終了後2日~1週間ほどで出来上がります。作成に幅があるのは捜査期間の長さによるものです。浮気調査は短いと数日、長ければ半年かかるケースもあるため、内容のボリュームによって作成期間が変わってきます。

探偵から調査報告書を受け取るまでの流れは次のようになっています。

  1. 探偵事務所を決定
  2. 電話やメールで問合せ
  3. 面談にて詳細を確認
  4. 調査依頼契約
  5. 調査費用の振込み
  6. 調査開始(1週間~数か月)
  7. 結果報告(2日~1週間)

浮気調査報告書の賢い使い方

優良探偵事務所による浮気調査報告書は、様々な場面であなたに有利に使えます。慰謝料請求や離婚を希望しないという場合でも、パートナーの浮気を疑ったら浮気調査を依頼することをおすすめします。

相手との話し合いで主導権を握れる

浮気の証拠をしっかり持っていると、パートナーとの話し合いで有利に進められます。浮気を問い詰める時、相手はどこまであなたが証拠を握っているか分からない状態で臨みます。

ただ単に「浮気しているかも」という勘だけでは、相手に逆切れされたり言い逃れされてうやむやになってしまいます。しかし客観的な証拠である調査報告書を見せれば相手も浮気を認めざるを得なくなり、謝罪させることも可能になるでしょう。

離婚を迷っている際の不安の軽減

調査報告書は浮気をされてもなお離婚を迷っている方や、相手に無理やり離婚させられるのではないかと心配な方の強い味方になってくれます。

離婚した側は法律上「有責配偶者」となり、裁判の場では有責配偶者からの離婚の求めには応じられないことになっています。つまり離婚するかしないかの選択権はあなたの側にあるということです。

有利に離婚を進められる

もし浮気が原因で離婚するしかないという状況になっても、あなたに有利に離婚を進められるでしょう。主に次のような場面で、有利な条件を提示しやすくなります。

  • 配偶者・浮気相手への慰謝料請求
  • 子供の親権・養育費
  • 財産分与
  • 年金分割
  • 婚姻費用分担請求

浮気の証拠を握られているということで、たとえ裁判に持ち込んでも有責配偶者には争う意味がなくなります。また慰謝料請求や財産分与の場面で浮気の決定的な証拠を持っていると、金額や条件面であなたの希望が通りやすくなるでしょう。

裁判や調停に証拠として提出できる

優良な探偵事務所はいざ裁判になった時でも大丈夫なように、法的に証拠と認められる方法で調査報告書を作成しています。万が一離婚問題で調停や裁判になった時には、相手の浮気の証拠として提出できますので安心してください。

浮気調査報告書があれば、裁判になっても離婚問題が長期化することはありません。賢く調査報告書を利用して、夫婦問題をスムーズに解決していきましょう。

浮気調査報告書の確認ポイント

慰謝料請求や離婚で有利に進めるには、法的に証拠として認められる浮気調査報告書が不可欠です。そこで受け取った調査報告書のどこを確認すべきか、詳しく解説していきます。

5W1Hが内容に入っているか

5W1Hとは第3者に情報を伝えるのに必要な要素の頭文字を取った言葉のことです。

  • When・・・いつ
  • Where・・・どこで
  • Who・・・だれが(だれと)
  • Why・・・なぜ
  • What・・・何をした
  • How・・・どのように

探偵事務所では上記の要素を入れながら時系列をもとに、いかにもその場で確認しているかのような調査報告書を作成します。また文章の分かりやすさや客観性があるかも重要です。

ターゲットや浮気相手の行動を文字にした文章と、撮影日時が入った証拠の画像により、浮気の事実が確実なものとなるのです。

調査内容は詳細か

調査した内容の詳細さも浮気の証拠とするのに重要です。受け取った浮気調査報告書に以下のような内容が記載されているか、細かくチェックしましょう。

  • 調査開始の場所・建物名・時間
  • 対象者の分単位の行動履歴
  • 相手と接触した場所
  • 接触相手の特徴・情報
  • 立ち寄り先の名称・住所
  • 乗車した車のナンバー・車種
  • 電車やバスの乗車時間・路線名
  • 調査終了後の場所・建物名・時間

特に裁判で浮気の事実を争う場面では、ホテルへの出入りの時間や滞在時間がポイントになります。

撮影した写真の枚数・動画の鮮明さ

報告書に添付された写真や動画の鮮明さも重要です。せっかく報告書が出来上がったのに、肝心のホテルへの出入りの写真がピンボケで顔が分からなかったり、アングルが悪くて場所が分からないようでは証拠として認められません。

建物への出入り時は複数の調査員が様々な場所から撮影することが求められ、本人だという証拠として、ターゲットを正面から撮影した写真がベストです。

時系列や写真の時間に矛盾がないか

時系列の文章と添付した写真の順番や時間に矛盾がないかもチェックしましょう。この時系列が正確でないと、法的な証拠能力が落ちてしまいます。

受け取った調査報告書の時系列がおかしい場合は、すぐに言って報告書を作成し直してもらいましょう。

記載内容に間違いがないか

報告書に記載された内容に間違いがないかも重要なチェックポイントです。特にターゲットや浮気相手についての情報は、キチンと裏付けが取れた正確なものでなければなりません。

  • ターゲットの氏名
  • 浮気相手の氏名
  • 建物の住所
  • 日付や時間
  • 誤字脱字
  • 地図の場所と住所が合っているか

報告書では上の内容を確認しましょう。特に記載された住所の場所に該当する建物があるかは見逃しがちです。スマホの地図アプリを使って簡単に確認できますので、忘れずにチェックしてください。

探偵事務所の報告書に関する注意点

探偵事務所の調査報告書に関しての注意点を見ていきます。万が一トラブルに巻き込まれた際の対処法もご紹介しますので参考にしましょう。

報告書の作り直しには時間がかかる

一度作成した報告書の内容の作り直しには相当の時間がかかります。なるべくなら作り直しがないよう、あらかじめ報告書のサンプルをチェックして、書式や写真の枚数、内容の詳細さなどを確認しましょう。

とはいえ不鮮明な写真しかなく証拠として使えなかったり内容が足りなかったりした場合は、探偵に作り直しを要求しても良いでしょう。高いお金を支払って調査してもらったのは、証拠となる調査報告書を手に入れるためでもあるからです。

内容に不満がある場合は他の探偵へ

もし報告書の内容に不満があり報告書の作り直しに応じてくれない場合は、他の探偵事務所に相談することも検討しましょう。他の探偵に相談する際には、以前受け取った調査報告書を持参することをおすすめします。

再調査で納得できる証拠が得られることもありますが、状況や難易度を見て、これ以上の調査は難しいという結論に至る場合もあります。

報告書の再発行はできない

基本的に浮気調査の報告書は一度依頼者に渡したら同じものを再発行することはできません。探偵事務所では報告書を依頼者に渡した時点で業務完了とし、調査で得た情報を消去するためです。

ただ探偵事務所によって調査情報を消去するタイミングは異なります。もしかしたら再発行できる可能性がありますので、詳しくは依頼した探偵にご相談ください。

報告書には保管期限がある

何らかの事情で依頼者が受け取れない報告書は探偵事務所で一定期間保管できますが、これには期限があり期限を過ぎると破棄されますのでご注意ください。

また浮気の調査報告書を受け取ってから、パートナーや浮気相手に慰謝料請求をするのにも期限があります。法律では浮気の事実を知ってから3年以内に慰謝料請求をしないといけないという決まりがあります。

報告書トラブルとその対処法

悪徳業者に浮気調査を依頼してしまって、次のような報告書トラブルに遭ってしまう恐れがあります。

  • 調査が終わったのに報告書を渡してくれない
  • 報告書の作成は別料金と言われた
  • 調査内容が適当で信ぴょう性に欠ける

契約内容に関するトラブルは、国民生活センターにご相談ください。国民生活センターではお住いの地域の消費者センターを紹介してくれるほか、トラブルになった業者との交渉をサポートしてくれるサービスがあります。

料金や違約金でトラブルになった場合は、弁護士に相談するのも一つの方法です。訴訟の依頼や交渉の代行を依頼するには弁護士がおすすめです。

他にも探偵事務所が所属している業界団体でも交渉を代行してくれたりトラブルを対処してくれることがあります。探偵事務所がどの団体に加盟しているかチェックして相談してみましょう。

浮気調査されてる?と感じたら

自分が浮気調査をされる側のケースについても見てきます。もし「調査されているかも?」と感じたらどのような対処が必要になるのでしょうか。

調査されているか調べる

まずは本当に浮気調査されているのか調べていきましょう。実際に浮気をしていたりすると、バレたくないという心理から周囲に対して疑心暗鬼になる方がいます。

適切な対処をするには以下の方法で事実を確認する必要があります。

  • 尾行や張り込みがないか確認
  • スマホを勝手にみられていないかチェック
  • 探偵事務所に調査を依頼

どうしても調査されているか調べたい場合は、探偵事務所に依頼するのが一番の近道です。素人ではプロの張り込みや尾行を見破ることは難しいですが、同じプロ同士なら見破ることができるためです。

行動を振り返りどうすべきか考える

実際に浮気調査されていると分かった場合、調査を依頼したであろうパートナーとの関係を見つめ直す必要があります。

本当は浮気をしていなかったとしても、浮気調査を依頼するからにはあなたの言動に何かしらの不信感を抱いているということが考えらえます。また本当に浮気しているのであれば、すぐに止めるべきでしょう。

もし裁判で証拠と認められるようなものを撮られた場合、慰謝料を請求されたり離婚を認めるしなない状況に追い込まれてしまいます。そうならないためには、すぐに浮気を止めるか外出を控えたりして証拠を撮られないような行動をとりましょう

浮気調査の報告書は裁判で使えるかがポイント

浮気調査の報告書は、裁判で使えるかどうかが一番のポイントです。そのためには調査内容の詳細さや写真の鮮明さ、時系列の正確さといった確認が欠かせません。

調査報告書の作り直しには時間がかかり、受け取ってから時間が経った報告書は、データ自体を消去している可能性が高いため、納得できない場合は他の探偵に依頼することも考えましょう。