浮気調査を探偵に依頼しようと思った時、名前を聞いたことのある大手の探偵事務所にお願いしようと考えると同時に、「大手の探偵事務所って本当のところどうなの?」と疑問に感じる人も多いでしょう。
今回はそんな疑問にお応えすべく大手探偵事務所のメリット・デメリットや中小事務所との比較をご紹介していきます。探偵をどんな基準で選んだらいいのかが分かるようになりますので、探偵事務所選びの参考にしましょう。
浮気調査は大手?中小探偵事務所?2つの違い
探偵事務所の数は警察庁の調査によると、平成28年でで5691業者あります。(平成28年中における探偵業の概況)
実は大手と呼ばれる探偵事務所はそのうちの2割ほどで、ほとんどが中小の探偵事務所になります。ここでは大手と中小の探偵事務所を比較しながら、浮気調査を依頼すべき探偵事務所を解説していきます。
調査料金は中小事務所の方が安い
調査料金だけを考えると、中小の探偵事務所の方がはるかに安いでしょう。先ほども申し上げましたが、大手事務所は人件費や広告費に多額の費用をかけているため、調査料金が高めに設定されています。
探偵事務所の料金というのは、一律に決まったものがありません。事務所それぞれに設定できますので、依頼する人は相場を確認しながら自由に選べます。
中小の探偵事務所では大手に比べて料金面でこのようなメリットがあります。
- 値引きに応じてくれる
- 予算に合わせた調査が可能
- 良心的な料金設定をしている事務所が多い
中小の探偵事務所は融通が利く分、料金面でもお得になることが多いでしょう。
調査の幅が広いのは中小事務所
調査内容が複雑だったり、大手で難しい調査でも引き受けてくれるのは中小の探偵事務所が多いでしょう。たとえば大手で断られた特殊な調査や、親族以外の人探しは中小の探偵事務所に依頼するのがおすすめです。
中小の探偵事務所の中には、浮気調査や人探しに特化して調査してくれる事務所があります。良心的な探偵事務所が見つけられれば、親身になって話を聞いてくれ、要望通りの調査をしてくれるでしょう。
アフターサービスは事務所による
調査後のカウンセリングや弁護士紹介といったアフターサービスは、中小の探偵事務所でも力を入れて積極的に行っているところがあります。
大手の探偵事務所では「専門カウンセラー常在」「弁護士を紹介します」といった宣伝をよくしていますが、探してみると中小の探偵事務所でもアフターサービスが充実している所はいくらでもあります。
逆に大手よりも制約がない分、時間を気にせず相談に乗ってもらえたり、今後について親身になってくれる相談員がいるのも中小の特徴です。
大手探偵事務所を徹底解説!
まず初めに「大手」と呼ばれる探偵事務所はどんな事務所なのかを解説していきます。大手探偵事務所5社の特徴や調査料金の比較もしていきますので、大手探偵事務所で浮気調査をしたいと考えている方は必見です。
大手探偵事務所とは
「大手」呼ばれるには決まった定義はありませんが、資金力が豊富で全国展開しており各都市に複数の支店を持つ探偵事務所が当てはまります。少なくとも10以上の拠点を持つようなら、大手探偵事務所と言ってもいいでしょう。
全国各都市に拠点があるということで、人探しや行方調査では中小探偵事務所にない機動力を発揮できます。また創業から時間が経っているので、調査力や料金面で安心感があるのが大手の特徴です。
フランチャイズ展開もある
大手の中には自社で拠点を設けるのではなく、フランチャイズ展開をしている探偵事務所があります。「全国に100拠点以上あります」という宣伝文句の探偵事務所は、まずフランチャイズだと考えてもいいでしょう。
フランチャイズの探偵事務所は、全国展開ということで安心感がある一方で、無駄に調査期間を伸ばしたり、法外な料金を請求されるなどのトラブルが発生しています。
また自社で拠点を持つ事務所のように連携を取ることが難しく、調査力に差がある場合があります。もしフランチャイズ展開の探偵事務所に依頼したいという場合は、調査料金や調査能力について念入りに調べることをおすすめします。
大手探偵事務所5社を比較
ここでは自社で拠点を展開している大手探偵事務所5社の比較をご紹介します。創業年・拠点数。調査料金・特徴を確認して、調査を依頼する際の参考にしましょう。
探偵事務所名 | 創業年月 | 拠点 | 調査料金 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
原一探偵事務所 | 1977年4月 | 18拠点 | 料金体系明示なし | 知名度・実績は日本一 所在調査・盗聴調査・お墓探し調査などを展開 |
MR探偵社興信所 | 2003年7月 | 13相談室 | 4,000円~/1時間1名 | 専門の女性カウンセラーによるサポートが充実 探偵学校をグループ展開 |
さくら幸子探偵事務所 | 1988年6月 | 16拠点 | 8,000円~/1時間1チーム | 女性専用ダイヤルで相談可 いじめ調査やハラスメント調査も |
RCL探偵事務所 | 2015年5月 | 13拠点 | 5,000円~/1時間1人 | 女性探偵・女性相談員在籍 完全成功報酬プランが売り |
ハル探偵社 | 2012年11月 | 18支店 | 6,000円/1時間1名 | 47都道府県・最短で即日対応可 経費削減により低料金での調査を実現 |
調査料金はあくまでも目安になります。個々のケースで異なりますので、はっきりした調査料金を知りたい方は、無料相談後の見積もりでご確認下さい。
大手探偵事務所のメリット
規模が大きい大手探偵事務所には様々なメリットがあります。ここでは大手探偵事務所の主な5つのメリットを解説していきます。
全国規模の調査ができる
全国の主要都市に拠点がある大手探偵事務所は、全国規模の人探し調査や行方調査で機動力を発揮します。大きなメリットは拠点間での連絡がスムーズで、探偵を現地に派遣する交通費や宿泊費といった経費がかからなくて済むことです。
たとえば東京で行方が分からなくなった家族の調査で、札幌でお金を引き出していることが分かったとしましょう。北海道に拠点がない場合、東京から探偵が飛行機や電車を乗り継ぎ、土地勘のない札幌で調査をすることになります。
しかし札幌に拠点のある大手探偵事務所なら、札幌支店の探偵が即座に動くことが可能です。土地勘があり人間関係や地域の事情にも精通していますので、より効率的に人探しができます。
探偵・相談員の数が多い
大手探偵事務所には、実際に浮気調査などを行う探偵の他に電話や対面で相談を受け付ける相談員や、調査後のカウンセリングを行うカウンセラーが何人もいるなど、専門の人員が充実しています。
それゆえ急な調査依頼に対応することができ、希望があれば探偵の数を増員することも可能です。調査の依頼件数が多い大手探偵事務所では常時動かせるスタッフを確保する必要があるため、臨機応変に対応できるというメリットがあります。
調査能力にばらつきがない
大手探偵事務所の探偵は、一定以上の調査能力を持っている者がほとんどです。独自の教育制度により十分な調査訓練を積んでいたり、系列の探偵学校を卒業した人だけが事務所で働けるシステムをとっているためです。
また資金が潤沢にあるため、調査に必要な機材や尾行するための車両を十分な数準備できたり、最新式の機材を投入できるのもメリットです。人や道具の質を一定以上キープできるということで、いつでも高いレベルで調査ができるという訳です。
なんとなく安心できる
大手探偵事務所は広告に芸能人を起用していたり、名前を聞いたことがあるという理由から安心感が持たれやすいです。探偵事務所に依頼する方の多くは、「初めて探偵事務所を探して相談した」という人がほとんどです。
- なんとなく名前を聞いたことがある
- 有名人や弁護士が広告に出ている
- ネットで検索すると上位に出てくる
上記のような大手は、初めてでも安心して依頼できる感覚になるでしょう。
料金体系が明瞭
ほとんどの大手探偵事務所では、自社のHP上で料金単価や目安を表示しています。「探偵に依頼すると、何十万もかかるんでしょう?」という方にとって、調査にかかる料金が計算しやすくなります。
探偵事務所では主に3つの料金プランを設定しています。
時間単位型 | 1時間当たりの調査料金が決まっている 相場は探偵一人当たり5千円~1.5万円 |
パック料金型 | 調査時間ごとに料金が決まっている 24時間で30万円、48時間で50万円が相場 |
成功報酬型 | 浮気調査が成功した場合に料金を支払う 着手金を支払い、調査後に残りを支払うケースが多い 相場は50万円~200万円と幅広い |
それぞれに適する調査の内容やバックグラウンドが異なります。詳しくは直接探偵事務所までご相談ください。
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大手探偵事務所のデメリット
大手探偵事務所に依頼する際に生じるデメリットについてもきちんと知っておきましょう。事前にデメリットを理解しておくと後のトラブルを防げるようになります。
調査料金が高め
大手探偵事務所は全体的に調査料金が高めに設定されています。これは次のような費用や経費が掛かっているためです。
- スタッフの人件費
- 機材・車両にかかる経費
- SOE対策・有名人を起用などの広告宣伝費
大手探偵事務所は自社の宣伝に力を入れているため、特に広告宣伝費がかかります。その費用は調査料金に上乗せされ、結果として料金が高めになる傾向があります。
融通が利かない
大手探偵事務所では、調査内容や調査対象に関して融通がきかないという側面があります。これはコンプライアンス(法令遵守)や犯罪行為に該当する調査を徹底して禁止していることが理由です。
例えば次のような調査です。
- 親族以外の人探しができない(恩人探し・初恋の人探しは不可)
- 行方調査でデータ調査ができない
- 盗聴器やGPSを使う浮気調査ができない
結果として人探しを依頼できなかったり、調査に時間がかかるケースがあります。
下請けを利用している
大手探偵事務所の中には、下請けとして別の探偵事務所に委託して調査を行うことがあります。多いのが最初の相談だけを自社で受け、実際の調査は外注した業者に安い料金で依頼するというケースです。
下請けに調査をさせるデメリットには次のようなものがあります。
- 相談した内容が十分に探偵に伝わっていない
- 探偵の調査能力が落ちる
- トラブル時の責任の所在がはっきりしない
下請けに出している大手探偵事務所を見分ける方法はいくつかあります。
- 事務所訪問をかたくなに断る
- 事務所に掛けた電話が転送される
- 表示の住所に事務所がない
中には初めから依頼者をだまそうとしている悪質な探偵事務所が隠れている場合があります。本当に安心して依頼していいのかを自分の目で見て確認することが大切です。
探偵事務所は大手・中小のどこを見て選ぶ?
信頼性は創業や実績で見る
探偵事務所の信頼性は創業の長さや実績の豊富さで見ると確実です。いくら全国に何百拠点があっても、実績が伴っていなかったり連携が取れていない大手事務所は、調査能力が低い可能性があります。
逆に事務所の規模が小さくても、設立から何十年もたっていたり依頼したい調査の実績が豊富なら、大手事務所よりも信頼できる場合があります。事務所のHPや「○○(探偵事務所名)創業」でチェックすると創立や設立が分かります。
これまで探偵事務所として続けられてこれたというのは信頼性の証明になります。探偵事務所を選ぶ際には規模の大小ではなく、創業や実績をチェックすると良いでしょう。
弁護士と提携しているか
浮気調査後に慰謝料請求や離婚裁判になった際、弁護士と提携している探偵事務所ならスムーズに手続きを進められます。自分一人で弁護士を探すのは意外に大変です。離婚について強い弁護士となるとなおさらでしょう。
弁護士と提携している探偵事務所なら、浮気に伴う離婚や慰謝料請求に強い弁護士を紹介してもらえます。また弁護士からのアドバイスが受けられるということから、浮気調査の結果報告書は裁判で使える証(あかし)にもなります。
大手=優良ではない!信頼できる探偵を探そう
大手の探偵事務所は広告をよく目にしたり有名人を広告に起用していることから、なんとなく良さそうと思われがちですが、必ずしも優良な業者ばかりではありません。
中にはフランチャイズで調査能力が伴っていなかったり、下請けとの連携が取れず証拠が得られない探偵事務所がありますので、「大手=優良」という思い込みは捨て、本当に信頼できる探偵事務所を自分で見つけることが重要です。
インターネットなどで実績や創業をチェックしたら何社かピックアップして無料相談をするのが良いでしょう。顔を合わせた際は、どれだけ親身になってくれるか、自分に合った調査プランを提案してくれるかが優良探偵事務所を見分けるポイントになります。
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