パートナーと離婚をしようと考えても、様々な不安や心配事が浮かんできて、結局決断できない。
あるいは、離婚をした方が良いのか、そうでないのか分からないという方は、意外と多いものです。
離婚をするか否かで迷ったときは、自分の判断基準を明確にすると、決断しやすくなります。
離婚に迷っている方は、本記事を読みながら、一緒に考えていきましょう。
離婚に踏み切る前に考えるべき6つのこと
離婚に伴う心配事は尽きませんが、全てのことを一度に考えようとすると
離婚の前に考えておくべき6つのことをリストアップしました。
離婚後に「あのとき考えておけばよかった……」と後悔しないように、順番に見ていきましょう。
離婚以外の選択肢はないかどうか
喧嘩の直後などはパートナーに嫌気がさし、感情的に離婚という決断をしてしまいがちですが、本当に離婚が最善なのか、1度冷静になって考えてみてください。
後述もしますが、離婚は経済的、精神的、体力的に負担が大きく、さらに環境やお子様にも影響を与えるため、安易に離婚をしてしまうと、楽になるために離婚をしたはずなのに、結婚しているときより苦しいという事態になりかねません。
それほど、離婚というのは人生を左右する重大な決断と考えてください。
話し合い、あるいは別居など、離婚以外の手段によって解決できるにもかかわらず、あえて離婚を選択するのはリスクが高い行為です。
環境や世間体のこと
離婚をすると、生活環境が大きく変わります。
例えば、離婚に伴って引っ越しをしていれば、新しい土地での生活が始まりますし、専業主婦(夫)だった方であれば、新たに仕事を始めるということもあるでしょう。
このような変化は、本人がポジティブに考えていたとしても、非常に大きなストレスになります。
また、残念ながら、離婚をした人に対する偏見を持っている方が、世の中には一定数存在します。そうした色眼鏡で見られるということも、心理的な負担を増加させます。
生活環境の変化によるストレスを感じたときに、相談できる相手はいるか、またストレスの発散方法はあるかなども事前に考えておくと安心です。
離婚後の生活のこと
離婚後は仕事、家事、育児を自分だけで行わなければなりません。
最初のうちは、時間的な余裕はほとんどないということを覚悟しておく必要があります。
家事や育児といった面で、友人や親の助けが得られるかどうかも、離婚を考える上で重要になります。
お金のこと
離婚をする上で、多くの方のボトルネックになっているのがお金のことです。
離婚をした場合、どうしても収入は減少します。その上、家賃、食費、生活用品代、お子様がいる場合はお子様の学費といった全ての金銭的負担をあなたひとりで背負うことになります。
離婚後、それらを賄えるだけの収入や金銭的な支援が確保できるかどうかは、離婚に踏み切る前に必ず考えておきましょう。
自治体によっては、1人親世帯に対する手当を出しているところもあるので、どのような制度を利用できるのか、事前に確認しておくと良いでしょう。
母子手当やそのほかの支援制度については、下記記事にて詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
あわせて読みたい
子ども(親権)のこと
離婚によって影響を受けるのはあなただけではありません。お子様もあなたと同様に強いストレスにさらされます。
両親が離婚をした子どもは精神的に不安定になることが多く、両親が離婚をしたのは自分のせいだと思い込んだり、離婚によって自分が見捨てられると感じる傾向があります。
その状態のまま放置してしまうと、鬱状態になったり、親の気を引くために、窃盗などの問題行動に及んだりするケースもあるので、決して見過ごしてしまうことのないように注意してください。
お子様の不安を取り除くためには、コミュニケーションを取るための時間をしっかりと確保することが有効です。
離婚を決断する前に、お子様の心のケアについても1度考えてみてください。
自分自身のこと
離婚をしたいと思ったときに考えておくべきことは、ここまでにいくつかご紹介しましたが、中でも1番重要なポイントは「自分がどうしたいか」です。
お金や周囲の環境といった、現実的な問題ももちろん考慮すべきですが、最終的にはご自身の心に従うのが最善です。
他の誰でもなく、自分が幸せになる道を選びましょう。
今すぐ離婚をしたほうが良いケース
前項で安易に離婚をすべきではないとお話しましたが、場合によっては、すぐにでも離婚をしたほうが良いケースもあります。
例えば、DVなど生命の危険を感じている場合や、パートナーが不倫を繰り返しており、反省が見られない場合が該当します。
DV、モラハラ、不倫のように、相手に離婚原因がある場合、相手が離婚に同意しなくても、裁判によって離婚することができます。また、あなたが受けた精神的苦痛に対する慰謝料を請求することも可能です。
こうした裁判を起こすためには、第三者にもDVや不倫をしていたことが分かる証拠を手に入れなければなりません。
証拠はご自身で集めることもできますが、探偵や興信所を利用することで、安全かつ迅速に証拠を入手することが可能です。
探偵・興信所の利用については下記記事にて詳しくご紹介しています。
信頼できる探偵・興信所を探している方はぜひ参考にしてみてください。
あわせて読みたい
浮気調査で失敗したくない!信頼できる探偵・興信所の選び方完全ガイド
離婚の相談は誰にすべき?
離婚の際に考えるべきことについていくつかご紹介しましたが、全てをひとりで考えるのは難しいこともあるかと思います。
そんなときはひとりで悩まず、誰かに相談してみましょう。
例えば、親や身近な離婚経験者であれば、あなたという人物を知っているだけに、親身に話を聞いてくれるでしょう。
また、専門家から見て、離婚が得なのか損なのかといったことを知りたいのであれば、離婚カウンセラーや弁護士、探偵などに相談すると的確なアドバイスを受けることができます。
離婚後にすべき手続き
残念ながら「無事に離婚が成立したら、ようやく一息」とは、いきません。
離婚後は、いくつかの手続きを進める必要があります。
離婚後、旧姓に戻る場合は免許証や銀行口座などの名義変更、パートナーの扶養に入っていた方は、健康保険に新しく入り直さなければなりません。
その他、年金の変更手続きや母子手当の申請、引っ越しをしていれば住民票の異動、お子様の転校手続きなどもありますので、事前にリストアップし、漏れがないよう準備しておきましょう。
離婚の決意が揺らいだとき
離婚をすると決めたものの、事あるごとに「本当にそれでいいのだろうか」と再び悩んでしまうことは往々にしてあります。
そこで、最後は離婚の決意が揺らいだときに『思い出してほしいこと』についてお話していきます。
何故決意が揺らぐのか
そもそも、真剣に考えた末に、離婚をするのが最善であるという結論に至ったにもかかわらず、どうして決意が揺らいでしまうのでしょうか。
それは、あなたが自分以外の人のことを考えているからです。
例えば、「まだ相手への情が残っていて、別れるのを躊躇ってしまう」あるいは、「離婚によって子どもが不幸せになることを危惧している」また、「両親に心配をかけてしまう」などと思っている方も少なくないでしょう。
前述のとおり、離婚は『あなた自身がどうしたいか』を軸に決めるべきであり、必ずしも子どもやパートナーのために妥協をする必要はありません。
決意が揺らいだときにすべきこと
自分のための決断をするべきというのは分かっていても、どうしても決意が揺らいでしまう瞬間があります。
そのようなときは、離婚をしたい理由と離婚をしたくない理由を紙に書き出してみましょう。
頭で考えるだけでなく、視覚化することで、考えを整理することができ、決断がしやすくなります。
紙に書き出した結果、たどり着いたのがどんな答えであろうと、ご自身が幸せになるのであれば、それが正解です。
迷ったときは自分が幸せになる方を選ぶ
離婚を決断する前には、離婚後の生活や経済的なこと、あるいはお子様のことなど、考えておくべきことはいくつかありますが、中でも1番大切なのは、あなたがどうしたいかです。
自分ひとりで決断することが難しければ、身近な人や探偵、離婚カウンセラーなどに相談するのも良いでしょう。
最終的な決断を下すのはあなたです。迷ったときは、自分の心に従い、より幸せになれる方を選択しましょう。